早大・早川を引き当てたのは楽天!ヤクルト、西武、ロッテとの4球団競合の末

[ 2020年10月26日 17:26 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2020年10月26日 )

楽天1位に笑顔でポーズを取る早大・早川(撮影・篠原岳夫)
Photo By スポニチ

 プロ野球のドラフト会議(新人選手選択会議)は26日に東京都内で開催され、早大の早川隆久投手(22)はヤクルト、楽天、西武、ロッテが1位指名。4球団の競合の末、楽天が今ドラフトの超目玉となった左腕の交渉権を獲得した。

 最速155キロの直球に多彩な変化球、加えて精密なコントロール――。左腕で一つでもあれば大きな武器になるが、早川は全てを備える。プロのスカウトからは「このレベルの左投手はプロにもいない」との評価を得ていた。

 早川にとって進化の秋となった。秋季リーグが開幕した9月19日の明大戦。最速152キロ速球にスライダー、カットボールを織り交ぜ17奪三振。2安打1失点完投で入江とのドラフト1位候補対決に「圧勝」した。

 コロナ禍での練習自粛期間。短・中・長距離と分けた走り込みで下半身を鍛え、シャドーピッチングや遠投でフォームを固めた。3月22日の巨人2軍戦では5回9安打4失点と炎上。春先は変化球のフォームが緩む悪癖を突かれたが、半年で欠点を矯正。ロッテなどで通算117勝の小宮山悟監督も「球の速さ、制球力に、投球のコツをつかんでランクが上がった」と評価する。

 「将来は野球界に名が残る大投手になりたい」と語る早川がプロでどんな足跡をたどるのだろうか。

 ◆早川 隆久(はやかわ・たかひさ)1998年(平10)7月6日生まれ、千葉県横芝光町出身の22歳。上堺小1からソフトボールを始める。横芝中では軟式野球部に所属。木更津総合では1年秋からベンチ入りし2年春、3年春夏と計3度甲子園出場し3年春は8強入り。3年時にU18高校日本代表に選出。早大では1年春から登板し通算51試合で12勝12敗、防御率2・59(10月26日現在)。1メートル80、80キロ。左投げ左打ち。

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月26日のニュース