巨人1位指名公表の近大・佐藤 父は講道館杯優勝の柔道家 家族愛にあふれる男

[ 2020年10月26日 08:00 ]

ドラフトで競合必至の近大・佐藤輝明内野手
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 近大・佐藤輝明(天性の素質に自らで磨きをかけた。1メートル86、92キロの巨体で50メートルを6秒フラットで駆ける。驚異的なスイングスピードから繰り出す飛距離。守備、走塁のスピード感も、全てが高い水準を満たす規格外の大砲は両親の能力を素直に受け継いだ。 You Tubeスポニチチャンネル・佐藤輝明内野手インタビュー動画

 父・博信さん(53)は柔道家。1991年の講道館杯86キロ以下級で優勝経験がある。父の頑健な体に加え、母・晶子(まさこ)さん(48)は「体だけは受け継がせることができました」と言う1メートル70に迫る長身。天賦の才は仁川学院(兵庫)入学以降に開花の時を迎える。
 
 2年時から本格的に筋力トレーニングに取り組み「打球が遠くに飛んでいくのが楽しかった」と飛距離の魅力に取りつかれた。入学時65キロ程度だった体重は約30キロ増。同時に身長も10センチ程度伸び、今に至る基礎が整えられた。

 筋力トレに取り組み始めたのと同じ頃、佐藤が「決意」を示す行動を取った。自室にトレーニング器具を運び込み、スペースを確保するために勉強机を室外に出した。「高校の時からやるべき事をやっていれば、絶対にプロになれるという謎の自信があった」。母の「勉強はどうするの」という、悲鳴にも似た問いかけにも動じることなく?一心不乱に信じる道を突き進んだ。

 家族愛が佐藤の原動力でもある。ほぼ毎試合、球場を訪れる父からは試合ごとに動画が送られてくる。その動画を見てフォームを微調整する。大好物は母の作るハンバーグ。普段は寮生活だが、新型コロナウイルス感染拡大による部活動停止期間中には兵庫・西宮の実家に帰省。よくオーダーした。弟・太紀さんは関学大2年で硬式野球部に所属。部の公式ホームページには1メートル87、85キロとある。下の弟は食べ盛りの小学4年生。柔道家の父と合わせ、男4人が消費する食事の量は半端ない。母は「ハンバーグの時は挽肉をキロ単位で買いに行くんです…」と苦笑いだ。

 自粛期間中は下の弟と羽根打ちやランニングなど一緒に練習し、打撃のアドバイスもした。「家族と長い時間を過ごすこともなくなるので…」と積極的にふれあい、6月22日の母の誕生日にはサプライズで料理のレシピ本をプレゼントした。いかつい外見とは対照的に、優しさが言動からあふれる。

 自然体でマイペースだけに、自主練習中の過ごし方を心配していた田中秀昌監督も「全体練習が再開したときに明らかに体ができていた。そういった部分で自覚を感じた」と認める。

 プロ野球の将来を担う可能性にあふれる長距離砲はどの球団が交渉権を引き当てるのか。

 ◆佐藤輝明(さとう・よしあき) 1999年(平11)3月13日生まれ、兵庫県西宮市出身の21歳。甲東小1年から甲東ブルーサンダースで野球を始める。6年時にタイガースJr.入り。甲陵中では軟式野球部に所属。仁川学院では2年夏から4番を打ったが甲子園出場なし。近大では1年春からリーグ戦に出場し、2年秋にMVPを獲得。2年春(外野手)、同年秋、3年春(三塁手)と3季連続でベストナイン。1メートル86、92キロ。右投げ左打ち

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