“強運”今年も!ヤクルト・高津監督VSロッテ・井口監督 早大・早川引く!

[ 2020年10月26日 05:30 ]

<立大・早大>7回2死二、三塁のピンチを切り抜け仲間の好守をたたえながらベンチを出る早大・早川(撮影・河野 光希)
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 己の右手に運命を託した、仁義なきガチンコクジ引きのゴングが鳴る。ターゲットは早大の155キロ左腕・早川。この日、スカウト会議を終えたヤクルト・高津監督は「1位は早川投手です」と明言。「投手が補強ポイント。先発ができて強い球が投げられて、かつ左投手。全てが一級品。慣れ親しんだ神宮でプレーしているし、何の迷いもなく全員一致で早川投手になった」と熱い口調で続けた。

 高津監督は昨年のドラフトで3球団が競合した奥川を引き当てた実績を武器にクジ引きに臨む。「1年前のいい流れがつながっているか分からないけど…。当たりクジが手の中に収まることを祈っている」。験担ぎは「するけど、絶対言わない」と笑った。

 ロッテ・井口監督も負けていない。ヤクルトに先んじて早川の1位指名を公表。「左であれだけスピードボールを投げる投手はなかなかいない。1年目から10勝ぐらいはいける。今年のドラフトでは1人だけ抜けている印象」。こちらも黄金の右手を誇る。18年ドラフトでは3球団の競合で藤原を、昨年は4球団の競合で佐々木朗を引き当てた。2年連続当たりクジで、確率でいえば8・3%。球界屈指の強運の持ち主だ。ラッキーアイテムは夫人が毎年選んでくれるという、選手のイメージに合わせた色のネクタイ。既に故郷にある田無神社で恒例の必勝祈願も済ませた。

 大リーグで活躍した経歴も同じ両指揮官。順番は高津監督の方が先にクジを引く。DeNAも早川の1位指名が最有力。西武も参戦する可能性が高く、4球団以上が競合する可能性がある。「間違いなく競合になる。当たりクジを引くだけ」と力を込める高津監督に対し「クジを引くのは最後だと思う。残り物に福があれば」と井口監督。「交渉権確定」と書かれた運命のクジを手にするのは、果たしてどっちだ。

 ☆高津監督の昨年ドラフトのクジ引き 監督就任直後のドラフト。「運はない方だと思う」と弱気も、会議当日の朝に明治神宮に参拝。奥川は3球団の競合となり「一度(箱の中を)まぜて、手に当たった封筒を引こうと思っていた」と当たりクジをゲットした。

 ☆井口監督の昨年ドラフトのクジ引き 佐々木朗に4球団が競合。井口監督は前日、西東京市の田無神社で必勝祈願を行った。夜には当たりクジを引く夢を見たといい「夢を見たので引けると思っていた」と見事にゲットした。藤原を指名した18年のドラフトでも3球団競合の末に当たりクジを引き当てており、2戦2勝の強運。

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2020年10月26日のニュース