阪神・秋山 3年ぶりの2桁勝利に王手 完封逃すも「僕らしい」 最後に敵地で意地見せた

[ 2020年10月26日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-2巨人 ( 2020年10月25日    東京ドーム )

<巨・神23> 9回2死一塁、丸の2ランを浴び、マウンドの土を蹴り上げて悔しがる秋山(撮影・大森 寛明)
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 阪神は25日の巨人戦に4―2で勝利し、2日連続でV逸を回避した。先発の秋山拓巳投手(29)は8回まで巨人打線に三塁を踏ませない好投。9回2死から丸の2ランで完封こそ逃したが、今季2度目の完投勝利で9勝目を挙げた。12勝を挙げた17年以来となる2桁勝利にも王手。開幕8連敗など大きく負け越した東京ドームで、意地の連勝フィニッシュに貢献した。

 最後は苦笑いだった。完封目前の9回2死一塁で丸に右中間への2ランを被弾。直後の若林を打ち取ったその表情には悔しさがにじみ出たが、一人で投げ抜いたその価値は色あせなかった。

 「まあ僕らしいかなと。みんなのために(完封を)取りたかったですけど、そういう人間かなと思っているんで(苦笑い)。勝てて良かった」

 直球は最速141キロ止まりでも、球威と制球力ともに抜群だった。「スピードは出ないんですけど、ストレートピッチャーだと思っている」。特に4番の岡本に対しては真っ向勝負を挑んだ。2回先頭では全6球、9回1死一塁では全8球のうち7球の直球を投げ込み、空振り三振に。4打数無安打と相手の主砲を完璧にねじ伏せた。

 「打者がイメージしている軌道じゃない球が投げられたら有効じゃないかなとは感じていた。思っていたより球がいってた分だったのかなと思います」

 6安打無四球で9回を投げきり、WHIP(1投球回あたり何人の走者を出したかを表す数値)は0・99となった。1点台を下回れるか否かは重要な一つの指標。安定感際立つ投球で今季9勝目を飾り、12勝を挙げた17年以来の2桁勝利に王手をかけた。

 「ここまできたんで。みんなの期待に応えられるように、あと1勝頑張りたい」

 東京ドームでの完投は、最後に完封した18年5月8日以来。今季初登板だった敵地での好投で、開幕8連敗を喫するなど苦汁をなめ続けた球場での連勝締めに大きく貢献した。「ちょっと(チームの)東京ドームでの対戦成績は悪かったですけど、最後にこうしていい姿を見せられたんで。来年以降も熱い応援、よろしくお願いします!」。東京の阪神ファンにも意地を見せつけた、背番号46の力投だった。 (阪井 日向)

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