早大・小宮山監督 伝説の早慶6連戦への感慨と、教え子早川への思い

[ 2020年10月26日 12:30 ]

早大・小宮山監督
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 【伊藤幸男の一期一会】今秋の東京六大学野球、優勝の行方は早慶両校に絞られた。首位・慶大が7ポイント、2位・早大は6・5ポイント。早大が10季ぶりのリーグVを果たすには2週間後の早慶戦で、1勝1分け以上が条件となる。

 エース早川隆久投手(木更津総合)に1位入札が殺到するドラフト会議を前日に控えた25日の立大戦後、小宮山悟監督(55)は会見の最後に、感慨深げに切り出した。

 「(今回は)早慶6連戦から60周年、何か因縁めいたものを感じますし、早川がこれだけの投手になったのは6連戦の安藤さん…」。ここで少し間を置くと「ボクが学生の時、安藤さんがグラウンドに来て教えていただいたんですよ」。30年以上前のシーンを思い浮かべると、小宮山監督はしばし、声を詰まらせた。

 1960年11月6~12日に神宮で行われた伝説の「早慶6連戦」―。リーグ戦は早慶両校が9勝4敗、勝ち点4で並んだため、同9日から優勝決定戦へもつれ込んだ。ところが2日連続延長も意地のぶつかり合いで日没引き分けとなる。決着は第6戦、同カード5試合目の先発ながら完投勝利を飾ったエース安藤元博氏(故人)の力投で、早大が3季ぶり20度目の頂点に輝いた。安藤氏は第3戦からは4連投、同カード計49イニンを投げ抜いたことになる。卒業後は東映に入団。実働年数は少なかったが、62年阪神との日本シリーズで2勝を挙げ、東映の日本一にも貢献した。

 当時のプロ野球をもしのぐ計38万人を動員したとされる「早慶6連戦」。小宮山監督は半世紀以上前のシーンを想像しつつ、教え子が少しでも「伝説」に近づけたらと願っている。

 「優勝して、早川に天皇杯を持たせて、プロへ送り出したい」。

 決戦は11月7、8日の両日。対する慶大もドラフト1位候補・木沢尚文(慶応)らを擁するだけに、好勝負は必至だ。

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