阪神・矢野監督「直感」で近大・佐藤の交渉権獲得 「スケールの大きい選手になって」

[ 2020年10月26日 17:30 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2020年10月26日 )

<プロ野球ドラフト会議>1位指名で近大・佐藤交渉権のくじを引き当てガッツポーズする阪神・矢野監督(左から2人目)。左からオリックス・福良GM、一人おいてソフトバンク・工藤監督、巨人・原監督(C)NPB/BBM2020
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 プロ野球のドラフト会議(新人選手選択会議)は26日に東京都内で開催され、近大の佐藤輝明内野手(21)は4球団の競合の末、阪神が交渉権を獲得した。指名を公表していた巨人、オリックス、ソフトバンクに加え阪神が1位指名で競合する中、ドラフトの目玉を阪神の矢野監督が引き当てた。近大の野手としてのドラフト1位指名は、1968年に東京オリオンズ(現ロッテ)から指名された有藤通世(本紙評論家)以来、実に52年ぶりとなる。

 交渉権を獲得した瞬間、矢野監督は右手を挙げてガッツポーズ。インタビューで「今年はこのような状況だったので、いつもは準備するんですけど、直感」で引いたと話した。近大の佐藤については「長打が大きな魅力。身体能力も高い。うちのチームにぴったりな選手で凄く魅力を感じています」と評した。地元選手の獲得に「本当にうれしい」と喜んだ。

 そして「佐藤君、うちが交渉権を得ました。佐藤君のバットで、守備で、走塁でタイガースファンに大きな夢を、子供たちに夢を与えるスケールの大きい選手になってもらえる期待をタイガースはしている。早く会いに行きたいです」とラブコールを送った。

 ▼阪神・矢野燿大監督 めちゃめちゃドキドキしたし、緊張もした。今年はシーズン中というのもあったんで、ある意味、直感で。それを信じて、結果的に引き当てられたんで興奮している。手が震えて、周りの状況も全然見えてなくて。やっぱりパワーというのはプロでも上のクラス。浜風にも負けないようなホームランを打てるのが大きな魅力。それに付け加えて身体能力も高い。佐藤くんのバットで点を取るというのはタイガースファンが待ち望んでいるところ。

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