岸川勝也氏 ソフトB・周東にあえて注文 3球以内で仕掛けて チームの攻撃の幅広げよ

[ 2020年10月26日 05:30 ]

パ・リーグ   ソフトバンク7-2西武 ( 2020年10月25日    ペイペイD )

<ソ・西>8回無死一塁、打者・中村晃の時に一走・周東は二盗失敗(撮影・岡田 丈靖)
Photo By スポニチ

 【岸川勝也 視点】ソフトバンクは初回に二盗を決めて先制のホームも踏んだ周東だが、むしろ印象に残ったのは8回の二盗失敗の方だった。西武バッテリーはウエスト。それでもぎりぎりでのアウトだった。警戒しても余裕を持ってアウトにできる走者ではないと証明したプレーだった。

 周東の武器は、スピードが落ちないスライディング。さらに両方の足から滑ることができるのが強みだ。初回の二盗は右足から。数年前は右足から滑るのは不得手だったが、確実に技術が上がっている。右足から滑った場合、送球がそれた場合に三塁への再スタートが早く切れるメリットもある。

 あえて注文を付けるとすれば、仕掛けの部分。初回の二盗は1ボール2ストライクからの4球目だった。中村晃が待ってくれたおかげで、打者の協力を得た上での盗塁成功だった。3球以内にスタートが切れたら、チームの攻撃の幅はさらに広がる。

続きを表示

2020年10月26日のニュース