赤星憲広氏 140キロ直球で力で抑えた阪神・秋山は手本 打者は手元で速さ感じたはず

[ 2020年10月26日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-2巨人 ( 2020年10月25日    東京ドーム )

<巨・神23>力投する秋山 (撮影・森沢裕)
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 【赤星憲広 視点】秋山が素晴らしかった。スピードガンの球速表示では140キロ前後なのですが、2回は岡本、丸から、そして9回にも再び岡本からいずれも真っすぐで空振り三振を奪っていたように、かわすのではなく力で巨人打線を抑え込んでいました。腕の振りがよく、リリースポイントも前(捕手寄り)なので打者は手元で速さを感じていたはず。まさに力投だったと思います。

 元々、制球力は良くて四球が少ないのですが、ただストライクゾーンに投げるのではなく、打たせないコース、高さにボールを集められていました。試合後に本人も話していましたが、秋山は「真っすぐピッチャー」です。だからこそ変化球がいいアクセントになります。150キロを投げる投手が全盛のいまの時代に、140キロでも優勝目前のチームを抑えられるという、手本のような投球でした。

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