侍ジャパン14年ぶり歓喜のシャンパンファイト！栗山監督「世界一の侍！」ダルは“フライングビール”

WBC決勝   日本―米国 （ 2023年3月21日    米・マイアミ ）

世界一に輝き、シャンパンファイトで喜ぶ侍ジャパンの栗山監督と選手たち

　侍ジャパンが14年ぶりに世界一を奪回した。第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）は21日（日本時間22日）、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で決勝戦が行われ、日本は3―2で米国を下し、09年第2回大会以来、3大会ぶりの世界一となった。13年のドミニカ共和国以来、大会史上2度目となる全勝優勝だった。

　用意されたシャンパンは100本。ダルビッシュが待ちきれないとばかりに“フライングビール”で喉を潤す。そして、栗山監督の「世界一の侍！」の掛け声でシャンパンファイトがスタート。ゴーグルを着けた大谷、ヌートバー、吉田、村上、岡本和…侍戦士やスタッフ全員の笑顔がはじけた。村上はぴょんぴょん飛び跳ねながら「気持ち良いです！最高です！」とアベックホームランの岡本和とともに大はしゃぎ。大谷も「最高ですね」とヌートバーらとシャンパンをかけ合った。20歳の高橋宏は米国では未成年扱いということでジュースを手に参加した。

　佐々木朗はチームの感想を聞かれ「最強で最高です」とびしょ濡れになりながら笑顔。栗山監督は大騒ぎのナインを見守りながら「（選手たち）みんな喜んでくれて良かった。（世の中の）みんなが野球って凄いねって思ってくれたらうれしいね！」と、ようやく重圧から解放され、柔らかい笑顔を見せた。

　14年前の2009年、決勝で韓国を破り連覇を決めた原監督率いる侍ジャパン。試合を決める一打を含め4安打をかっ飛ばし、日の丸を持って球場を1周したイチローは、WBCの最後の最後で「もうイキそうでした。気持ちよかった」と笑顔のまま“名言”を残しシャンパンファイトの輪へと向かった。原監督の「お前さんたちは、強い侍になった。おめでとう！」の合図で世界一戦士は美酒に酔いしれた。