ダルビッシュ「とにかく楽しく野球をしているところを見てほしかった」 大谷との夢継投で世界一に貢献

[ 2023年3月22日 12:59 ]

WBC決勝   日本3-2米国 ( 2023年3月21日    米・マイアミ )

<日本・アメリカ>ナインに胴上げされるダルビッシュ(撮影・光山 貴大)
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 侍ジャパンが14年ぶりに世界一を奪回した。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で決勝戦が行われ、日本は3―2で米国を下し、09年第2回大会以来、3大会ぶりの世界一となった。13年のドミニカ共和国以来、大会史上2度目となる全勝優勝だった。

 8回から6番手で登板したダルビッシュ有投手(36=パドレス)も試合後は栗山監督の次に、3度の胴上げで舞った。試合後のインタビューでは「素晴らしい瞬間で本当にうれしい」と話し、世界一奪還の瞬間は「(マウンドにいた)前回の感情を覚えていない」とはいうが「すごい興奮しました」と明かした。

 投手陣の、そしてチームの精神的支柱として、とにかく一つにまとめることに腐心した。「最初は硬いところというか、気負いもあったと思うんですけど、段々取れてきて、すごく楽しみながら、日常生活も野球もしていたように思います」と振り返り、「とにかく楽しく野球をしているところを、ファンの方々に見てもらうのが大事だと思ったので、プラス結果も付いてきてよかった」と話した。

 この日は大会2度目となるリリーフ登板。先発とは違い「やはり慣れない」と本音も口にしたが、ソロ弾の1失点のみに抑え「2点リードありましたので、気持ち楽に」と9回の大谷につないだ。最後は栗山監督を胴上げし、自らも舞い「感無量というか、すごく気持ちよかったです」と笑みを漏らす。さらに「宮崎から本当にたくさんのファンの方に来て頂いて、応援してもらったので、感謝しています。これからシーズンも同じように声援を送って頂ければ」とファンへの感謝を伝えた。

 ダルビッシュは、10日に行われた1次ラウンド・韓国戦で先発。その後、準々決勝・イタリア戦では4番手で2回を投げ、先発・大谷と「夢の継投リレー」が話題になった。今大会はこれで2度目の救援登板。「緊急」でクローザーに配置転換され、準決勝、決勝と2度の登板で世界一に導いた2009年の第2回WBCを彷彿とする大車輪の働きだ。

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