能代松陽応援部の半田呼夢部長 巫女とチアの「二刀流」エール「甲子園で応援できることがうれしい」

[ 2023年3月22日 05:20 ]

第95回選抜高校野球大会第4日・2回戦   能代松陽3-0石橋 ( 2023年3月21日    甲子園 )

<能代松陽・石橋>試合開始前に対戦する石橋へエールを送る応援部の猿田さん(左)と半田さん
Photo By スポニチ

 【素顔で君にアイラブユー】女子2人だけの応援部が未体験の「大役」をやりきった。第1試合開始直前、三塁側アルプス席の石橋応援団からエールが送られた。能代松陽応援部の半田呼夢(こゆめ)部長(3年)は「応援団一同より我が校のエールを送ります!フレー!フレー!石橋!」と叫んだ。青い芝を挟んで健闘を誓い合い「エールの交換は初めて。凄く緊張したんですけど声を出したら緊張が取れました」と笑った。

 長旅だった。能代松陽から甲子園への道のりは約950キロ。能代市による1000万円の寄付や他自治体、企業などによる支援で応援団の派遣が実現した。20日午前10時に秋田を出発。170人の生徒を乗せた6台のバスは休憩を挟みながら試合直前の21日午前7時に到着した。21時間の大移動だったが「7時間くらい寝られました」とへっちゃらだ。巫女(みこ)のような衣装のはかまで「声出しOK」の応援に臨み「去年の夏に来た時より一体感がある」と目を輝かせた。

 エール交換後は、猿田莉生(りお)副部長(2年)とチアリーディングの衣装に早着替え。公募で参加が決まった18人の生徒とともにチアダンスでも鼓舞した。応援の「二刀流」の後押しを受けたエース・森岡は完封勝利を挙げ「遠いところから来てくれて感謝しています」と感謝した。

 選抜初白星のお土産を持って一度、秋田に戻る。次戦は26日の第1試合で相手は優勝候補の大阪桐蔭。再び長時間のバス移動での往復となるが、半田部長は「甲子園で応援できることがうれしい。次の試合が楽しみ」と笑う。ナインとスタンドが一丸となり、2勝目を目指す。(柳内 遼平)

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月22日のニュース