【センバツ】21世紀枠で初出場の城東 先制、勝ち越しも逆転許し初勝利ならず 13人の戦いに球場は拍手

[ 2023年3月22日 17:25 ]

第95回選抜高校野球大会2回戦   城東2-5東海大菅生 ( 2023年3月22日    甲子園 )

<東海大菅生・城東>部員12人で、東海大菅生に敗れるも善戦した城東ナイン(撮影・平嶋 理子)
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 21世紀枠で春夏通じて初出場の城東(徳島)が2年ぶり5回目出場の東海大菅生(東京)と対戦。2―5で敗れ、初出場での甲子園初勝利はならなかった。

 打線は初回に先頭安打など2安打と盗塁で1死一、三塁とすると4番・岡の二ゴロの間に先制。同点とされた2回には死球と犠打、振り逃げで1死一、三塁とし、9番・長谷のスクイズで勝ち越しに成功したが、その後得点を奪うことはできなかった。

 先発・清重は初回、先頭安打と犠打で2死三塁に暴投で同点を許すと、3回には連続長短打で無死二、三塁とし3番・酒井に右中間2点適時三塁打を浴び逆転を許した。続いて登板した岡はなおも1死一、三塁から6番・門間に右犠飛を許した。その後は抑えていたものの、8回には味方の失策でさらに1点を失った。

 また、試合前には永野悠菜マネジャーがユニホーム姿でノッカーを務めて準備を整えた。女子部員がノッカー役を務めるのは初めてだった。

 マネジャーを合わせて部員は13人の中、先制点を奪うなどの善戦を見せた城東。新治良佑監督は「甲子園というところは本当に選手たちを成長させてくれる場所なんですね。それを実際にこの場所に立って改めて感じました」と感想を語った。「選手たちも負けて悔しさはあるんだけれども、本当に楽しかった。もう一度夏、来たいですというふうに言ってくれた。それが非常にいい経験になりました」と満足げに話した。

 試合終了後、アルプスからは温かい拍手が送られたが、「地域の皆さん、OB、さまざまな人に支えられている、それを改めて肌で感じることができました」と感謝。「きょうは選手たちに下を向かずどんどんチャレンジしていこうと言って、立ち上がり点が取れたけれども、点を取った後に少し守りに入ってしまったかなあ。そのあたりが自分も含めて夏に向けての反省点です」と課題を挙げた。

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