元DeNAスカウト部長・吉田孝司氏 慶応・清原はセンス十分、地道な振り込みで父のような体に

[ 2023年3月22日 05:20 ]

第95回選抜高校野球大会第4日・2回戦   慶応1-2仙台育英 ( 2023年3月21日    甲子園 )

<仙台育英・慶応>2回の初打席で二塁打を放つ慶応・清原(撮影・須田 麻祐子)
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 慶応・清原の攻守に注目した。三塁手としての守備はフットワーク、グラブさばきもまずまず。ただホットコーナーといわれるポジションだけに、もっと打てる選手に育ってほしい。

 第1打席はファーストストライクの直球を積極的に左前へ運んだ。ところが2打席目以降、警戒を強めた仙台育英がスライダーを多投してきた途端、空振りが目立った。抜く球にタイミングが合わないのは軸が弱い証拠。軸が強くなれば抜かれても体が止まるし強く振れる。8回はスライダーを捉えきれなかったし、10回は同じ球種を振らされた。オヤジのように立派な体になるためには、もっと鍛えなければいけない。

 まずは地道な振り込みから。ノックも多く受けて下半身を強くしていく。野球センスは十分にありそう。夏までの成長が楽しみだ。(元DeNAスカウト部長)

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2023年3月22日のニュース