侍・栗山監督　早めの継投策で3回から2番手・戸郷送る　“世界一奪還”リレー始まる

WBC決勝   日本―米国 （ 2023年3月21日    米・マイアミ ）

＜日本・アメリカ＞日本2番手の戸郷（撮影・光山　貴大）
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　第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）は21日（日本時間22日）、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で日本と米国による決勝戦が行われた。日本は09年第2回大会以来、3大会ぶりの世界一を目指し、大一番に臨んだ。

　先発の今永は初回無失点で発進したが、2回につかまった。打撃好調の6番・ターナーに先制弾を献上。さらにリアルミュート、アンダーソンに安打を許すなど、ヒヤヒヤの展開となった。日本はその裏に村上の同点弾などで2点を奪い、逆転に成功。栗山監督は今永を早々とあきらめ、2番手の戸郷を3回から送った。今永は16日の準々決勝・イタリア戦でも3番手で1回、11球を投じていた。

　戸郷は1回裏からブルペンで投球練習を開始。いつでも登板できるように準備しており、マウンドに上がると先頭のトラウトを空振り三振に打ち取った。2死からアレナド、シュワバーに連続四球を与えたが、最後はターナーを空振り三振にしとめ、何とか無失点で切り抜けた。戸郷は4回までの2イニングを無安打無失点と好投した。

　総力戦と話していた指揮官の早めの継投で試合の流れを引き寄せる。