侍・戸郷　菅野負傷に「いつも菅野さんに、おんぶにだっこではジャイアンツは強くならない」自覚見せる

＜オープン戦　ヤ・D＞試合前、WBC決勝を観ながらウオーミングアップするヤクルトナイン、ピンチを切り抜けた戸郷の好投にバンザイ（撮影・沢田　明徳）
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　侍ジャパンが14年ぶりに世界一を奪回した。第5回ワールド・ベースボール・クラシック（WBC）は21日（日本時間22日）、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で決勝戦が行われ、日本は3―2で米国を下し、09年第2回大会以来、3大会ぶりの世界一となった。13年のドミニカ共和国以来、大会史上2度目となる全勝優勝だった。

　この日、2番手で3回から登板した戸郷は、ピンチを招きながらも2回を無失点で切り抜け、世界一奪還に貢献した。試合後は、巨人・菅野の話題にも言及。菅野は18日の日本ハム戦で右肘の張りを訴え、1回21球で降板した。開幕投手最有力候補とされていたが、微妙な状況となった。

　戸郷はその状況を知っているようで「菅野さんも、戻ってくると思うし、それまでは僕がしっかりとチームを引っ張って。いつも菅野さんに、おんぶにだっこではジャイアンツは強くならない。僕もしっかりと、経験をいかして若手を引っ張ていけたら」と自覚を見せた。

　特にこの代表で得たものが大きい。変化球についてはダルビッシュから直々にアドバイスをもらい「これからチームに帰って、教えてもらったことを広げられるように。今年は良いシーズンになる」とキッパリ。「この雰囲気をチームに持ち帰って、日本一になれるように。チームも引っ張っていかないといけない存在」と巨人に還元することを誓っていた。