栗山監督 試合前「臆さず」熱く呼びかけ 「今更何言っちゃってるんですかって感じ」冷静なナインに苦笑

[ 2023年3月22日 05:19 ]

WBC決勝   日本―米国 ( 2023年3月21日    米・マイアミ )

WBC準決勝<日本・メキシコ>会見する栗山監督(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で決勝の「日本―米国」戦が行われる。日本時間午前8時開始の大一番を前に、侍ジャパンの栗山英樹監督(61)が公式会見に臨んだ。

 決勝戦に向け、「(米国は)あれだけの選手そろってる。ある程度点とられる可能性がある。どの程度の感じだったら、最後ついていけるのかとかというイメージは持っている。少し幅広げながら点とられても慌てないで、1点ずつしっかり返していきながら。流れができれば。いっぺんに返そうとすると無理なので、1点ずつ返しながら、こちらの流れに持ち込めれば日本にもいいバッターいるので。一気に点とれる可能性はある。もっと我慢というか大きく野球を見ていかなきゃいけない」と述べた。

 監督就任時から米国を倒すと発言していたことについて「メジャーリーグ大好きで、若い頃から100回以上見させてもらって。だからこそ、日本の選手とこっちに来て、アメリカとやって勝ちたいなと。勝つかどうかは別問題として、真剣に勝ちに行って、日本の野球の課題を見られると思う」とした上で、「臆することなく、正面からぶつかっていこうと」と選手に呼びかけた。ナインの表情は「今更監督何言っちゃってるんですかって感じでした。そんなのわかってますよみたいな」と苦笑しながら明かし「僕もそうやっていきたい。楽しみだし、ワクワクしています」と話した。

 先発を今永に託した理由として「今永投手の状態が非常にいいというのがわかると思う。迷いなくいくよという話をした」とし、野球の本場・米国での日米決戦の意味について「世界的な野球のあり方を考えていかなきゃいけないけど、日本の野球にとってもこうやって決勝戦でバリバリのメジャーとやれるのは…日本中の人たちが見ていて、子供たちや日本のプロ野球選手も絶対あそこでやりたいって思ってくれると思う。選ばれたらWBC行くんだという空気だけは作りたかったので」と述べた。

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2023年3月22日のニュース