宇田川優希「俺は信じてるから」栗山監督の言葉に感謝 登板は1次Rのみで「悔しさも残った」

[ 2023年3月22日 14:54 ]

WBC決勝   日本3―2米国 ( 2023年3月21日    米・マイアミ )

WBC1次R<日本・韓国>3番手・宇田川 (撮影・白鳥 佳樹)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で決勝戦が行われ、日本は3―2で米国を下し、09年第2回大会以来、3大会ぶりの世界一となった。

 宇田川優希(24=オリックス)は、1次ラウンドのみの登板となったものの「シーズン中より難しいブルペンの過ごし方だったんですけど、イレギュラーなこともある中で、急に“(登板)あるよ”って言われても焦らず自分のペースで肩をつくることができた」とフレキシブルな登板となっても冷静に臨めたと回想した。

 一番印象に残っている場面として、韓国戦での登板をあげ「韓国戦でメジャーリーガーと対戦できたことが、やっぱり自分の中でも抑えたことが自信になりましたし、WBCでメジャーリーガーと対戦したいと思って過ごしてきたんですけど、韓国戦で対戦できたことがうれしかった」と7回にエドマン(カージナルス)を邪飛、キム・ハソン(パドレス)を空振り三振に仕留めた瞬間を口にした。

 今春はオリックスでのキャンプ序盤から、WBC球への適応に苦しみ、なかなか調子が上がらなかったが、栗山監督から合宿が始まる前に「いろいろ言われてるかもしれないけど、俺は信じてるから」と声をかけられたことを明かし「最初に言ってくださって、そこでちょっと気持ちが楽になった部分はあります」と指揮官の優しさに感謝。宮崎合宿序盤はスーパースターが勢揃いし、気後れしたものの「宇田川さんを囲む会」と題された投手会が開催され、一気にチームメートと打ち解けた。特にダルビッシュがSNSで宇田川“イジり”を度々、開催したことでファンにも知名度が急上昇した。

 合宿、大会を振り返り「この大会でやっぱ投げたい試合で投げられなかった悔しさも残ったんですけど、一番は日本が世界一になることだったので、世界一のメンバーになれたことがすごくうれしいですし、自分の想像以上に盛り上がって、その場にいるだけで幸せな時間でした」と宇田川。3年後の第6回大会はさらにレベルアップした姿で世界と対峙する。

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