大谷の円陣声出し「イチローさんを思い出しましたね」 西岡剛氏が第1回WBC秘話振り返る

[ 2023年3月22日 16:32 ]

WBC決勝   日本3-2米国 ( 2023年3月21日    米・マイアミ )

WBCのMVPとなった大谷(AP)
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 侍ジャパンが14年ぶりに世界一を奪回した。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で決勝戦が行われ、日本は3―2で米国を下し、09年第2回大会以来、3大会ぶりの世界一となった。13年のドミニカ共和国以来、大会史上2度目となる全勝優勝だった。

 ロッテ、阪神や大リーグで活躍し、現在はプロ野球独立リーグの「北九州下関フェニックス」で選手兼監督を務める西岡剛氏(38)は、試合を中継したテレビ朝日の「大下容子ワイド!スクランブル」に出演。試合前の円陣で、大谷が声出ししたシーンを振り返った。

 大谷は「僕からは1個だけ」と語り始め、「憧れるのを、やめましょう。ファーストにゴールドシュミットがいたりとか、センターみたらマイク・トラウトがいるし、外野にムーキー・ベッツがいたりとか。野球やっていれば誰しもが聞いたことがあるような選手たちがいると思うんですけど、今日一日だけは、やっぱ憧れてしまったら超えられないんで。今日、超えるために、トップになるために来たんで。今日一日だけは彼らへの憧れを捨てて、勝つことだけ考えていきましょう。さあ、行こう!!」とチームの士気を高めた。

 西岡氏は「これは第1回のWBCでイチローさんがアメリカと戦う前に“憧れていてはダメだ”と。ライバルとしてしっかりと倒しに行こう、というコメントを選手の前でしたのを思い出しましたね」と、2006年の第1回WBCを回想した。日本の選手はどうしても臆してしまうものだが、西岡氏は「僕らの時もサードにはA・ロッド、ジーター、チッパー・ジョーンズもいたし、世界を代表する選手たちと同じグラウンドに立っただけで、すごく震える。色んな感情が出てくるが、“敵チームなんだ”ということを大谷選手は伝えたんだと思う」と、イチロー氏の面影を重ね合わせていた。

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2023年3月22日のニュース