侍・ヌートバーも3度舞った 胴上げにびっくり?両手を上げられず 「生涯忘れない」

[ 2023年3月22日 12:16 ]

WBC決勝   日本3―2米国 ( 2023年3月21日    米・マイアミ )

WBC決勝<日本・アメリカ>ナインに胴上げされるヌートバー(撮影・光山 貴大)
Photo By スポニチ

 侍ジャパンが14年ぶりに世界一を奪回した。第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で決勝戦が行われ、日本は3-2で米国を下し、09年の第2回大会以来、3大会ぶりに世界一の頂点に立った。

 全試合「1番・中堅」で先発出場したヌートバー。チームメートからはミドルネームが「タツジ」のため宿舎などでは「たっちゃん」と呼ばれるなど、仲間だけでなく日本のファンからも愛された。また、メジャーの試合でも見せるコショウをひくパフォーマンス「ペッパーミル」でベンチと観客を盛り上げてきた。

 優勝後の胴上げ。栗山監督、ダルビッシュ、大谷、に続いてヌートバーが宙に3度舞った。だが、栗山監督らが両手を上げて喜んだ中、ヌートバーは怖かったのか、落ちないようにチームメートの腕をつかむかのように下におろしていた。会見では「胴上げされたのはびっくり。生涯忘れないと思う」と歓喜の胴上げを振り返った。

 グラウンド上で父・チャーリーさん、母・久美子さんとともにインタビューを受けた際には久美子さんの肩を抱き、「言葉にできない。チームに入れて光栄、感謝しています」と感無量の様子。

 久美子さんも声援で声が枯れる中「(金メダルに)こんなのもらえちゃってすごいですよね。本当にありがとうございます。日本のファンの皆様、ありがとうございます。地元の東松山の皆さん、ありがとうございます」と興奮冷めやらぬ様子。当初、息子が日本代表に選出され、「本当に最初は信じられなかったんですけど。皆さんに温かく迎えてもらって最高のチームだったと思います」と感謝した。

 ヌートバーは代表入りの決断に「人生で一番最高の決断をできた。このチームに参加できたことを本当に感謝しています。本当にありがとう。母・久美子さんだと思っています。有さんにも感謝しています」と母とともに、ダルビッシュにも感謝。最後は大会中、ヒーローインタビューでも叫んだ「ニッポンダイスキ!ミンナアリガトウ!」のフレーズで締めた。

続きを表示

この記事のフォト

2023年3月22日のニュース