【センバツ】東海大菅生が初戦突破 甲子園初勝利の上田監督「慌てず1点ずつ返していけばなんとか試合に」

[ 2023年3月22日 17:02 ]

第95回選抜高校野球大会2回戦   東海大菅生5―2城東 ( 2023年3月22日    甲子園 )

<東海大菅生・城東>3回無死二、三塁、東海大菅生・酒井は右中間に逆転の2点適時三塁打を放つ(撮影・北條 貴史)
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 2年ぶり5回目出場の東海大菅生(東京)が21世紀枠で初出場の城東(徳島)と対戦。5―2で勝利し、前回出場時に続く初戦突破。1月に就任した上田崇監督は甲子園初勝利を挙げた。

 打線は1点を追う初回、先頭安打と犠打などで2死三塁に相手の暴投で同点とした。1-2で迎えた3回には連続長短打で無死二、三塁とし3番・酒井の右中間2点適時三塁打で逆転。なおも1死一、三塁から6番・門間の右犠飛で加点した。8回にも敵失で1点を加えた。

 先発の2年生右腕・宮本恭佑は元ヤクルトの宮本慎也氏の長男。初回に先頭安打など2安打と盗塁で1死一、三塁とすると4番・岡の二ゴロの間に先制点を献上。同点となった2回にも死球と犠打、振り逃げで1死一、三塁に9番・長谷のスクイズで勝ち越しを許した。3回からは右腕・島袋が登板し、6回まで無失点。7回は右腕・末吉が、8回からはプロ注目のエースで最速150キロ右腕・日当(ひなた)が登板して試合を締めた。8回には今大会最速の148キロをマークした。

 若林弘泰前監督が部員への体罰で解任となり、上田新監督が1月に就任。新体制下で初の甲子園勝利となった。

 上田監督は序盤は接戦となった戦いについて「城東さんの集中力と言いますか、最後まで執念というのが凄い勢いで気を抜けなかったです」と振り返った。先制、勝ち越しを許した展開だったが、「慌てず、1点ずつ取られてもこっちが1点ずつ取り返していけばなんとか試合にはなるので、簡単には打てないとは選手たちには伝えていたので、一つのプレー、一つの球だったりとかは全力でやっていけばチャンスはできるはずだという声掛けをしておりました」と続けた。

 要所で併殺を取るなど、守りが落ち着いていたと振られると、「初回取れなかったというのはあると思うんですけど、二遊間の大舛、門間、緊張はしていたと思うんですけど、その後は冷静になってプレーできていたなと思います」と評価した。

 この日は4投手が継投。先発の2年生右腕・宮本については秋の経験があまりなかったが「データ等ないというのはそうなんですけれども、冬明けて、大分球に力が出て、ストライクゾーンにしっかり放れる球が増えてきたので、そこは期待して先発としてマウンドに送り出しました」と説明。継投は予定通りだったのかと聞かれると、「そうですね。9回投げさせるつもりはもともとなかったので、ピッチャー全員使えたらなと思って継投っていうのは最初からありました」と答えた。

 8回の相手のけん制悪送球からの加点については「一つのプレー、相手のミス、すきをつく走塁というのはずっとやってきたことなので、そこが今日出せたっていうのは凄いいいことだと思います」と目を細めた。

 次戦に向けては「簡単には勝てないと思いますので、一つずつしっかり、選手と一緒に全力で戦っていきたいと思います」と前を見据えた。

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