先発・今永昇太 全力の2回1失点 先制弾被弾も史上最強“1784発”打線に真っ向勝負

[ 2023年3月22日 09:19 ]

WBC決勝   日本―米国 ( 2023年3月21日    米・マイアミ )

<日本・米国>立ち上がりから気迫あふれる投球を見せた日本先発の今永(撮影・光山 貴大)
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 第5回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)は21日(日本時間22日)、米マイアミの「ローンデポ・パーク」で日本と米国による決勝戦が行われた。日本は09年第2回大会以来、3大会ぶりの世界一を目指し、大一番に臨んだ。

 今大会3度目の登板で初めての先発となった今永昇太投手(29=DeNA)が史上最強の米国打線に対峙(たいじ)した。初回は会場から鳴りやまない「USAコール」の中でも冷静な投球を貫き、無失点。しかし2回1死から痛恨の一発を浴びた。この試合まで今大会4本塁打と絶好調の6番・ターナーに低め直球を左翼席へと運ばれ、先制点を失った。スタメン9人のメジャー通算本塁打数は実に1784本。ド迫力の打線を相手に真っ向勝負を挑んだ。
 
 覚悟を持って運命のマウンドに立った。劇的サヨナラ勝利を収めた前日の準決勝・メキシコ戦後、歓喜に沸くナインの中「野球を終えるとき、このマウンドのことを真っ先に思い出せるように、そんな投球をしたい。勝つための投球をしたい」と頂上決戦に向け、気持ちを引き締めていた。今大会では1次ラウンド・韓国戦で2番手として登板し、3回3安打1失点。16日の準々決勝・イタリア戦でもリリーフ登板し、1回を無安打無失点で終えた。大会中に右肩上がりで調子を上げてきた左腕だったが、本来の力を出すことはできなかった。

 国際試合10試合、計30回を投げて2失点、防御率0.60と国際舞台では無類の強さを誇る。大一番の先発マウンドを託された男は勝利を信じ、鉄壁リリーフ陣にバトンを渡した。

 ▼今永 ホームランを打たれたのは投げてはいけないコースで反省点です。その後を抑えて1点でいけたのは良かったです。

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2023年3月22日のニュース