闘病中の北別府学さん、決勝は観戦かなわず 妻がブログ代筆 大谷に夫の現役時代重ねる

[ 2023年3月22日 18:09 ]

北別府学氏
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 病気療養中の野球解説者、北別府学さん(65)のブログが22日、妻・広美さんによって2日連続で更新され、侍ジャパンの14年ぶり世界一を称えた。

 広美さんは「感動で言葉がありません」のタイトルでブログを更新。「侍ジャパンの皆様おめでとうございます!感動で胸がいっぱいで言葉がありません」と書き出すと、「今日も主人、看護師さんと3人で観戦していましたが、主人の体調は昨日のようにいかず、ずっと静かに眠っておりました。体調が良ければお祝いの言葉を一言録画してこちらに貼りたいと願っておりました」と前日の準決勝とは違って北別府さんの観戦がかなわなかったことを明かした。

 それでも「大谷さんが投げている時に主人の現役時代、そして病と闘っていることが走馬灯のように駆け巡り優勝の瞬間にぼんやりとしてしまいまして看護師さんに優勝ですよと言われてからの嬉し泣きでした」とし、「看病の間もこの度のWBCを本当に楽しませて頂きまして励みになりました。栗山監督をはじめ選手・スタッフの皆様、そして応援してこられた皆様、本当におめでとうございます。心よりお祝いを申し上げます」と改めて祝福の言葉をつづった広美さん。「連日慶びの更新をさせて頂きましたこと嬉しくてたまりません。主人が目を覚ましましたらニュース、録画を見せて一緒に祝います!」としている。

 広島時代にエースとして通算213勝をマークした北別府さんは2020年1月に成人T細胞白血病(ATL)を患っていることを公表。同年5月には次男をドナーとする骨髄移植を受け、21年3月には約1年2カ月ぶりにテレビ番組コメンテーターとして“現場復帰”した。だが、21年6月に転倒して側頭部を10数針縫い、尾てい骨を骨折。21年11月には大腿骨骨折が判明して人工大腿骨にする手術を受け、22年には3月の尿毒症に続いて6月には敗血症を発症するなど入退院を繰り返し、腎機能の低下により人工透析を受けていることも公表している。今年2月4日には広美さんがブログを代筆して北別府さんが帯状疱疹を発症したことを公表していた。北別府さん自身がブログを更新したのは1月31日が最後となっている。

 広美さんは21日には「決勝進出おめでとうございます!」のタイトルで夫のブログを代わりに更新。「日本代表、勝ちましたね!!主人も観戦することが出来ました!」と書き出すと「大変お世話になっている訪問の看護師さんと喜びを分かち合っているところを写真に収めながら私も涙が出そうでした」とし、「実はここ数日、血小板の減少などで体調が悪化し点滴と輸血をして頂いておりましたが、昨日から急に覚醒したように言葉が出るようになりました。まだ検査の数値は良くなってはいないのですが、不思議なほど元気を取り戻してくれたように思えます」などとつづっていた。

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2023年3月22日のニュース