ソフトB・オスナ “メキシカン・グラブ”で零封 WBC敗退の母国に敬意「最高な試合を見せてくれた」

[ 2023年3月22日 05:30 ]

オープン戦   ソフトバンク0―5日本ハム ( 2023年3月21日    エスコンF )

<日・ソ>8回に登板したオスナ(撮影・高橋 茂夫)
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 ソフトバンクのロベルト・オスナ投手(28)が21日、日本ハムとのオープン戦に登板し1イニングを3人で完璧に抑えた。メキシコの国旗をイメージしたグラブで登板し、WBC準決勝で侍ジャパンに惜敗した母国代表に敬意を表した。初の同一リーグ相手も楽々クリアした新守護神は、オープン戦6試合で6イニングを投げ、1人の走者も許さない完全投球を続けている。試合は打線がふるわず0―5で敗れた。

 新守護神はグラブの色から違った。ここまで派手なピンクが目印だったオスナが、緑と赤のWBCメキシコ代表ユニホームと同色のグラブで登場した。

 「本当に準決勝にふさわしい、素晴らしい試合だったと思う。その中でエキサイトさせてくれる最高な試合を見せてくれたメキシコを誇りに思う。メキシコカラーのグラブで試合に臨んだ。いい投球ができて、良かった」

 WBC準決勝で最強の侍を追い詰めた母国代表に、感謝の完全投球をささげた。0―5の8回にオープン戦6度目の登板。オープン戦初のパ・リーグ相手の投球でも、全く変わりなかった。

 先頭・福田光を3球で空振り三振。代打・アルカンタラには2球で追い込み、7球を要したが中飛。代打・奈良間には139キロチェンジアップで空振り三振。無安打2三振、16球でさらりと終えた。

 初実戦だった5日の広島戦から6試合。完全投球が続く。打者18人で計10三振。9回を託される新守護神はまさに無双状態だ。新天地で準備するために代表入りはしなかったが、もちろん母国代表の進撃も刺激になった。

 「このWBCは特別な思いがある大会でもあったし、自分は代表でプレーできなかったが今日は思いも込めた」。そんな剛腕を安心して藤本監督は見つめている。「球数少ないしね、完璧に抑える。コントロールがいいよね」。母国はサヨナラ負けしたがソフトバンクの最終回は絶対に守り切る。覚悟、意地を感じる快投だった。(井上 満夫)

 《石川反省4失点》投手陣でエスコンフィールド登板の先陣を切った石川は6回に崩れて5回0/3、5安打4失点。5回まで3安打零封も、6回先頭に中前打された後に四球と死球で満塁とされ、福田光に走者一掃の二塁打を打たれて103球で降板した。「5回までは自分らしいテンポで押せた。6回は反省」とコメントした。

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2023年3月22日のニュース