長田、兵庫との「IQ対決」制する 竜波“抜群の読み”でコールド呼んだ

[ 2020年7月26日 11:52 ]

夏季高校野球兵庫大会神戸地区2回戦   長田8―1兵庫 ( 2020年7月26日    ほっともっと神戸 )

<兵庫大会 長田・兵庫>  8回1死満塁 長田・竜波が右越えに3点適時二塁打を放つ (撮影・成瀬 徹) 
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 将棋の藤井聡太棋聖も裸足で逃げ出す「超進学校対決」が実現した。偏差値72の長田VS70の兵庫。兵庫県、そして関西を代表する名門公立高対決は、甲子園出場経験もある長田に軍配が上がった。

 「大会前にいい感じでフォームが固まったので、それを打席で出せました」

 冷静に振り返った竜波駿平捕手(3年)が攻守で主役を務めた。初回1死一、三塁から先制の左前適時打。さらに左前打、中前打、左前打と「H」ランプを灯し続けた5点リードの8回、1死満塁の場面で抜群の読みを発揮する。「相手ベンチから“三遊間の打球、多いぞ”と聞こえて、外に来るな、と」。狙い球を絞り、初球を叩いた一撃は右中間へ。走者一掃の適時打でコールドゲームにした。

 「ライバル対決?それより、昨秋の対戦(神戸地区代表決定戦、長田が12―0で勝利)よりスコアが縮まったら、向こうの方が成長していることになる。だから今回もコールドで勝てて、うちの成長が実感できた」

 そう話す司令塔は、5回に二盗を刺すなど、「自信がある」強肩も披露。中島、内藤の2投手を絶妙なインサイドワークでリードした。

 「竜波は、うちの打者で相手投手に合わせていく能力が最も高い。一人だけ、いい感じで打ってましたね」

 永井伸哉監督が5安打3打点の主砲に舌を巻いた。進学校だけに小粒な選手が多い中、個人能力の高さは随一。兵庫県選抜にも選出され、昨年12月に台湾遠征を経験した。現地では、他校の投手と積極的にコミュニケーション。新しい配球パターンなどを学び、チームに還元している。

 新型コロナウイルス感染拡大の影響で、兵庫大会はベスト8で打ち切られる。普通なら“頂点”の存在しない大会に落胆するはずなのに、竜波だけは違った。

 「例年なら、甲子園で優勝したチームだけが勝って終われるけど、今年は長田高も“勝って終われる”かもしれない。うちの野球部の歴史では初めてだし、勝って終わりたい」

 発想の転換、そしてポジティブシンキングは過去の名選手にも通じる。次戦の相手、育英は、甲子園優勝経験もある強豪だ。抜群の読みとセンスで、私学の雄に一泡吹かせる。

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