元AKB「しのまり」母校・糸島が金星!18年夏代表校を撃破、エース山本、粘投2失点

[ 2020年7月26日 05:30 ]

福岡代替大会 福岡地区2回戦   糸島3―2沖学園 ( 2020年7月25日 )

<糸島・沖学園>2失点完投勝ちした糸島のエース・山本
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 1点差。18年夏の南福岡大会優勝校・沖学園を退けて、県立の糸島が3回戦に歩を進めた。ヒーローは背番号1のエース右腕・山本優太(3年)。「変化球が低めにうまく制球できた。打たせて取る自分のピッチングができた」。初回を除けば毎回走者を許したが8回まで無失点。9回に沖学園が5安打で2点を返し、なお2死満塁のピンチも冷静に捕ゴロで逃げ切った。

 中学で一塁手だった山本は高校で投手に転向した。そのためか2年までは制球難に苦しんだ。控え投手だった昨夏は、小郡との2回戦に5回無死満塁で登板。「2者連続で押し出し四球。1死も取れず降板した」と屈辱を味わった。チームは4―14の6回コールド負け。それからは“制球力アップ”が合言葉になった。1日50球だった投球数を100球にし、10日で1000球をノルマにした。投げ込みの結果、スタミナと下半身が強化され、制球力が見違えるほどアップした。

 打線もエースを後押し。3回に四球を挟む2安打で得た無死満塁のチャンスに平野が先制犠飛。さらに野選、内野安打で3点を挙げ、山本がリードを守り切った。

 同校は女優でタレントの元AKB48、篠田麻里子の母校。「以前テレビの取材で学校に来た時はみんな盛り上がった。誇らしいOBです」と主将の楢崎。強豪を下しての3回戦進出は、人気アイドルの先輩に届ける朗報でもあった。

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