高松南・古市、プロ志望明言!“うどん県”の強肩捕手、スカウト陣に“うまさ”アピール

[ 2020年7月26日 05:30 ]

香川代替大会1回戦   高松南4-3香川高専高松 ( 2020年7月25日    レクザムスタジアム )

 <高松南・香川高専高松>1回裏、高松南・古市は同点の生還を果たしナインとハイタッチ
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 都道府県が独自に開催する代替大会は25日、23大会で計126試合が行われた。香川では、今秋ドラフト候補の高松南・古市尊(たける)捕手(3年)が2安打2得点の活躍を見せた。

 ドラフト候補としての売りは一つじゃない。強肩捕手の高松南・古市が、打撃と足でアピールだ。1番打者として3打数2安打、2四球も合わせて4度出塁し、決勝点を含む2得点で初戦突破に貢献した。

 「単打でどれだけチャンスメークできるかと思っているので、いい結果を残せた」

 うどん県・香川の生んだ選手らしく、2安打はいずれも中堅から右方向へ押っつけるコシの強さがあり「自信がある」という50メートル6秒2の走力を生かした走塁で得た7回の決勝点は、浅い当たりの右安打で二塁から迷わず本塁へ突入し、相手捕手のブロックをかわしてツルリと滑り込む「神走塁」を披露した。

 「二塁送球だけは、いい感じで投げたいと思っていますが…」。頭をかいたのは5回1死一、三塁の守備。一塁走者の盗塁を刺そうとした送球は、わずかに遊撃方向に流れてセーフ。それでも低い球筋で放たれるイニング間の二塁送球完了タイムはコンスタントに1・9秒前後を計測。巨人の榑松伸介スカウト部次長は「スローイングに強さと安定感がある。センスのいいキャッチャーという印象」と評価。4球団のスカウト陣に“うまさ”はしっかりと伝わった。

 進路については「プロ志望届を出す方向で考えています」と明言。春夏通じて初の甲子園出場に導くことでプロ入りをつかむつもりでいたが、コロナ禍で道が断たれたと嘆いた。「チームの勝利が一番ですが、自分の結果も残したい。次はコールド勝ちするつもりで頑張りたい」。26日には2回戦が控える。代替大会で活躍が続けば、アピールの場はどんどん“おかわり”できる。(石丸 泰士)

 ◆古市 尊(ふるいち・たける)2002年(平14)6月15日生まれ、香川県丸亀市出身の18歳。6歳から綾歌少年野球クラブで野球を始める。綾歌中では香川中央リトルシニアでプレー。高松南では1年夏から外野手でベンチ入り。50メートル走6秒2。遠投102メートル。好きな選手はソフトバンク・甲斐。1メートル77、68キロ。右投げ右打ち。

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