広島商左腕・高井 8回参考ノーノー達成 毎回の14K「もうちょっと投げたかったですね」

[ 2020年7月26日 14:29 ]

夏季広島県高校野球大会4回戦   広島商4―0熊野 ( 2020年7月26日    広島県総合グランド )

<熊野・広島商>熊野打線から毎回の14三振を奪い、8回参考記録ながらノーヒットノーランを達成した広島商のエース左腕・高井駿丞(3年)
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 名門・広島商の長身エース左腕・高井駿丞(3年)が熊野打線から毎回の14三振を奪う快投で8回参考記録ながら自身初のノーヒットノーランを達成。バックネット裏で見守ったプロ4球団のスカウト陣にアピールした。

 「まだ、時間があると思ってました。もうちょっと投げたかったですね」

 広島県独自のルールによりこの日の4回戦までは試合時間が2時間を超えて新しいイニングには入らない。8回裏の攻撃を終え、9回のマウンドに向かおうとしたところで審判団から試合終了を告げられた。わずか1分の時間超過だった。

 次戦の準々決勝からはこの2時間ルールが取り払われる。この日は長いイニングの登板が必須となる夏終盤戦に備えて打たせて取る省エネ投法を心掛けたが、最速138キロを記録した速球とスライダー、カーブなど3種類の変化球がズバズバと低めに決まり、終わってみれば、4者連続を含む毎回の14奪三振。四球と失策で2度出塁を許したものの打球が外野に飛んだのはわずか1度だけというほぼ完璧な投球で熊野打線を封じ込めた。

 「球に角度があるし、変化球でいつでもストライクが取れるのがええねえ。まだまだ、化ける可能性はある」とは地元広島の白武佳久スカウト部長。昨季、現役引退した岩本貴裕を最後に現在、広島に広島商のOBはゼロ。地元の超名門校から久しぶりに出た有望左腕の快投は明るい材料だ。巨人の渡辺政仁スカウトも「体があるからね。スピードはまだまだ、出てくるでしょうし、これからが楽しみ」とその将来性を高く評価した。

 広島商15年ぶりの甲子園出場となった昨夏はベンチ入りメンバーにも入れず、アルプススタンドからチームメートを応援した。その悔しさを糧に昨秋の新チーム結成と同時にエースに昇格。その時、チームメートと掲げた甲子園優勝という目標はコロナ禍により挑戦すら許されずに目標のまま終わったが、甲子園大会中止発表当時に襲われたどうしようもない脱力感は今はない。

 「この1年でスピードもコントロールもついたと思います。あと三つ。必ず優勝します」。右足をクロスに踏み出すフォームの改造により投球が安定。“野球王国”広島の頂点へさらにギアを上げていく。

 ◆高井 駿丞(たかい・しゅんすけ)2002(平14)5月21日生まれ。広島市出身の18歳。7歳の時に軟式野球を始め、井口台中までずっと投手。広島商高入学後に硬球を握り、2年秋から背番号1でベンチ入り。最速は今年6月に尾道商との練習試合で記録した142キロ。変化球はスライダー、カーブ、フォーク。1メートル86、88キロ。左投げ左打ち。好きな球団は広島。目標は前田健太(ツインズ)、工藤公康(ソフトバンク監督)。

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