中日 井領の「セノビ―」で勝った? 身長173センチ、背伸びしてヘッスラが決勝打

[ 2020年7月26日 05:30 ]

セ・リーグ   中日1-0阪神 ( 2020年7月25日    ナゴヤD )

<中・神(8)> 7回2死三塁、井領はヘッドスライディングで遊適時内野安打を決める(一塁手・ボーア)(撮影・大森 寛明)
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 思いっきり両手両足を伸ばし一塁ベースへ突っ込んだ。0―0の7回2死三塁、中日・井領は打球が三遊間深くへ飛ぶと、一塁へヘッドスライディング。遊撃手・北條の送球よりも先に到達し「H」ランプがともると、初めてスコアボードに0以外の数字が刻まれた。

 「西投手にやられっぱなしだったので何とかしたかった。どんな形でも点が入ればいい。何とかしてやろうという気持ちがあった」

 2試合連続先制打となる適時内野安打は両軍唯一の得点を生み、プロ入り初のお立ち台では「勝つことができて良かった」と満面の笑み。ユニホームの胸についた泥が勲章だった。

 今春キャンプから「セノビー」を飲み始めた。「1メートル75て言っているんですけど実は1メートル73しかなくって。だから身長を伸ばそうと思って」。森永製菓が販売する栄養機能食品で、牛乳に溶かして飲めば一杯で一日分のカルシウムが摂取できるといわれる。身長が伸びたかは不明だが、プロ野球選手としては決して大きくない体を目いっぱいに伸ばし、決勝点をもぎ取った。

 打率・256ながら、得点圏打率・417と勝負強さはチーム随一。平田が右肘痛で2軍調整中だけに右翼レギュラーの最有力候補だ。「自分らしさは忘れないように、どんな時でも結果を出せたら」。プロ6年目の30歳。伸びしろはまだまだ十分にある。 (徳原 麗奈)

 ▼中日・高橋(左太腿の故障から復帰後初打席。7回1死二塁に代打で二ゴロ)ヒットを打つことが理想だが井領さんが打って点が入ってうれしい。離脱していた分を一日でも早く取り戻します。

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2020年7月26日のニュース