夢舞台で心温まる一幕…ロッテ・レアードが球宴ホームランダービーで指名した「相棒」

[ 2019年7月16日 08:30 ]

<オールスター 全セ・全パ1>ホームランダービーに参加するレアード(撮影・尾崎 有希)
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 身長1メートル66。プロ野球選手の中に入ればひときわ、小柄に見える背番号114の左腕はオールスターのグラウンドにいた。ロッテの打撃投手・中臺(なかだい)淳志である。

 名門・銚子商ではレギュラーにはなれなかったが、プロへの道は捨てきれず、四国アイランドリーグplus・徳島へテスト入団。今季、左腕の打撃投手を探していたロッテのテストに合格した。

 ただ、憧れてきた選手たちへ向けた投球は、緊張が違った。制球がままならず、打撃練習を終えた選手に駆け寄っては何度も頭を下げた。いつしか、投げさせてもらえる回数は減った。なんとかしたいと、左腕では球界随一と言われるソフトバンク・濱涯泰司打撃投手を紹介してもらい、3連戦あれば毎日のように教えを請うた。

 その姿を見ていた男がいた。「彼は一生懸命頑張っていた。こういうオールスターの舞台は選ばれた人しか、来ることはできない。だが、努力次第では(夢を)実現できることもある。だから僕は彼を呼んだ」。そう語ったのはレアード。自身、プロ野球人生初のホームランダービーに選出された舞台の「相棒」に指名した。

 普段のフリー打撃は相手する機会は少ない。本気で優勝賞金100万円を狙うのならば、相性のいい相手を選ぶこともできた。ただ、レアードはそうしなかった。結果は1回戦敗退だったが、それ以上の満足感を得た笑顔を2人は浮かべた。

 「球宴」。白球を追い続ける者がたどり着く、夢の舞台で見た心温まる一幕だった。(記者コラム・福浦 健太郎)

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