ロッテ・レアード逆転弾 助っ人史上7人目 来日から5年連続25号

[ 2019年7月16日 05:30 ]

パ・リーグ   ロッテ6―5西武 ( 2019年7月15日    メットライフD )

寿司ポーズで喜びをアピールするレアード(撮影・尾崎 有希)
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 外角低めいっぱいのカットボール。ロッテの4番レアードの腕が伸びる。最後は左手一本で捉えた。バックスクリーン右へ飛び込む逆転2ラン。外国人選手史上7人目となる来日から5年連続の25号となった。

 「オールスターのホームランダービーで1回戦敗退したので、この後半戦の最初の試合で打って、鬱憤(うっぷん)が晴れたよ」

 不本意な結果に終わった球宴のホームランダービー。さらに本塁打王争いをする西武・山川が球宴第1戦で「遊び感覚で。レアードっぽく打とうと思った」と右手を離した「片手打ち」で本塁打を放ち、お株を奪われた。ただ、本家も黙っていなかった。「しっかりボールを捉えるには、(腕を)伸ばしきったところで芯に当てないといけない」。両手で力を入れるより芯に当てることを優先する持論を展開し、リーグトップの山川の目の前で4本差に縮めた。

 本塁打王に輝いた16年の39本を上回る43本ペース。好調を支えるのは、昨年12月に誕生した長男のセバスチャンくんだ。メットライフドームでの試合。チームは立川市内に宿泊するが1人、自家用車を運転し、千葉市内の自宅まで約2時間かけて通う。「力になるんだ」と苦にはならない。

 「ああいう場面で1本打ってくれるとチームも助かる」と井口監督。5月28日以来48日ぶりに勝率5割に復帰し、4位タイに浮上した。V旅行への願いを込めて「ハワイ」をテーマにしたサマーユニホームは7日以来で今季2戦2勝だ。「(2位以下は)だんご状態。しっかり戦う」。レアードの力強い言葉で後半戦が幕を開けた。 (福浦 健太郎)

○…レアードが今季25号となる逆転2ラン。年度別の本塁打を見ると、日本ハム時代の15年から34→39→32→26→25と5年連続の25号到達になった。外国人の来日1年目から5年以上連続25本塁打以上は、01~08年カブレラ(西、オ)の8年を筆頭に史上7人目。うち、パでは前記カブレラと70~76年ジョーンズ(南海、近鉄=7年)に次ぎ3人目だ。なお、来日初年度からに限らない外国人の連続25本塁打以上は、99~08年ローズ(近鉄、巨、オ)の9年。

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2019年7月16日のニュース