東芝・岡野 名門エース貫禄の1失点完投 「球速より球数」ネット裏スカウト“進化”にうなった

[ 2019年7月16日 22:45 ]

第90回都市対抗野球大会第4日・2回戦   東芝3―1JR東海 ( 2019年7月16日    東京ドーム )

<東芝・JR東海>8回、力投を続ける東芝の先発・岡野 (撮影・西川祐介)
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 岡野祐一郎投手(25)はマウンドまで駆け寄った平馬淳監督(44)に首を振った。2点差の9回、2安打で1死一、二塁のピンチに「代わるか?」とささやかれたが「ボクが投げます」と即答。ギアを一段階上げ、後続を片付けた。完封ペースの8回、JR東海の代打・佐藤大将外野手(25)にソロを喫したが、5安打1失点完投。名門のエースとして貫禄を示した。

 「JR東海には去年打たれてますから。でも自分が初戦だからチームに流れを持って来るしかない」。過去4試合に先発し、3度もKO寸前ながら大一番では冷静に内外角を突いた。外側のストライクゾーンが甘いという助言を受け「球速を出すより球数を抑えていこう」。自己最速は149キロ。この日は146キロ止まりも116球の省エネ完投につなげた。

 3度目の東京ドーム。停滞を恐れ、プライドを捨てた。昨冬、明大・森下暢仁投手(21)ばりに一度上げた左足をため右足1本で立つ時間を長くするフォームに変更。チームの1年後輩、154キロ右腕・宮川哲投手(24)とは遠投をしながら足の運びを参考にした。「年下だけど参考に出来るなら。プライドも何もない」。昨秋のドラフトで指名漏れの悔しさを晴らしたかった。

 ネット裏のスカウト陣も進化を感じ取った。「試合を壊したことなど見たことない。1~9回まで同じスピード。でもピンチでギアを上げる。球速だけが大事じゃない」。ヤクルト・斉藤宜之スカウトがうなった。

 平馬監督は「あと4回勝ちたい」と頂点を見せたが、岡野は「先を見ず1戦1戦投げたい」と冷静さを崩さない。21日の3回戦・JR東日本東北戦はドラフト1位候補・宮川の先発が有力視されるが「準備はしっかりしておきます」と1分のスキはなかった。

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