【兵庫】明石商・中森 2番手で2回完全!最速145キロの直球で圧巻4K

[ 2019年7月16日 16:53 ]

第101回全国高校野球選手権 兵庫大会3回戦   明石商9―0和田山 ( 2019年7月16日    明石トーカロ )

<明石商・県立和田山>7回もしっかり抑えた明石商・中森(撮影・平嶋 理子)
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 今春選抜大会4強の原動力となった明石商・中森俊介投手(2年)が、選抜大会以来の公式戦に登板した。8―0の6回から2番手として登板し、2回無安打無失点4奪三振で、最速145キロを計測。狭間善徳監督(55)に志願しての登板に「試合勘を取り戻したかった」と話した。

 圧巻の内容だった。6回は3者連続の空振り三振。13球のうち11球が直球で、決め球は全て直球だった。「これまで直球が真っスラ気味だったので、縦回転を意識して強くリリースしようと思っていた」。力感のない始動から、球を離す瞬間に指先に最大限の力を入れる投球フォームが固まってきた。7回も1三振含む3者凡退。相手を寄せ付けず、4回戦進出に貢献した。

 選抜大会2回戦の大分(大分)戦で147キロを計測。6月中旬の練習試合で148キロと自己最速を更新したが「球速は意識していない」と言う。

 「勝てる投手になりたい。夏は連戦連投になる。できるだけ球数を減らして、余力を残していきたい」

 チームとして兵庫の、全国の頂点に立つために数字には興味を持たない。

 狭間監督は「良くも悪くもない。緊迫した場面でどうなるか。あの子は自分で考えて、できる子」と話した。チームの命運を背負う背番号「1」が順調に頂点への道のりを歩み出した。

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2019年7月16日のニュース