日本ハム・河野プロ2勝目 生命線切れ欠くも“渦潮カーブ”で西武打線幻惑

[ 2020年8月7日 05:30 ]

パ・リーグ   日本ハム5-3西武 ( 2020年8月6日    札幌D )

<日・西>ウィニングボールを手にポーズを取る河野(撮影・高橋茂夫)
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 日本ハムのドラフト1位左腕・河野竜生投手(22)が6日、初対戦となった西武戦で5回4安打2失点と粘りの投球を見せ、プロ2勝目を挙げた。生命線の直球が切れを欠き、直球の割合は今季6試合で最低の42・9%だったが、カーブ、スライダー、チェンジアップと変化球を駆使して反撃を許さなかった。借金1としたチームは西武を抜いて4位に浮上。7日の同戦で勝てば6月25日以来の勝率5割に復帰する。

 故郷の名物「鳴門の渦潮」のごとく、鋭い回転がかかったカーブ。左打者に対してカーブは今季4打数無安打で、カーブの空振り率15・7%はリーグ4位(今季50球以上を投げている投手)で日本人トップだ。河野が得意球で昨季首位打者の西武・森を幻惑し、プロ2勝目を飾った。

 「緩急を使うのが自分の投球。いい打者を相手に(カーブで)空振りを取れたのは自信にしたい」

 初回1死走者なし。最終的には四球となったが、3ボールから森の背中側から曲げたカーブでのけぞらせて見逃しストライクを奪った。そして、自身最終回となった5回1死でも再び森にカーブ中心で攻めた。2、4球目はカーブでタイミングを外した空振りを奪い、最後は外角直球で左飛に仕留めた。4回まで毎回走者を許して2失点したが、5回は唯一の3者凡退。調子の上がらない2番・森を目覚めさせず、試合の主導権を握らせなかった。

 カーブはプロに入って一段と進化した。現在、カーブの平均球速は109キロだが、古巣・JFE西日本の山下敬之監督は「社会人時代はもう少し(球速が)遅かったけど、プロに入って、しっかり腕を振るようになって回転数も上がったと思う。スロー映像を見ても指のかかりが良くなっている」と証言する。潮流の速度が日本一で、世界三大潮流の一つとされる「鳴門の渦潮」。「河野の渦潮」も一段と切れを増した。

 生命線の直球の切れが悪い中で「自分の持っている全ての球を使って組み立てができた。裏をかいて、いつもと真逆の配球でうまく対応できた」と河野。栗山監督は「試合をつくれるのが彼の特長。社会人野球でいろんな苦しい試合を乗り越えてきている投手なので」と評価しつつ、「直球がある程度生きてこないと」と直球の精度改善も求めた。

 8月6日の「ハムの日」に西武打線を塩漬け。鳴門の3年先輩にあたるソフトバンク・板東との同日勝利ともなった。ここまで負けが先行している左腕は「もっともっと勝ちたい」と力を込めた。先発陣の防御率3・97はリーグトップ。頼もしい先発陣に河野が伸びてくれば上位を追う態勢が整う。(東尾 洋樹)

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