三田松聖エース小西 感涙で終わった最後の夏 「いろんな人に迷惑を…」恩返しの2失点完投

[ 2020年8月7日 22:43 ]

令和2年度夏季兵庫県高等学校野球大会 5回戦   三田松聖10―2長田 =7回表コールド ( 2020年8月7日    ベイコム )

7回7安打2失点完投した三田松聖・小西総一郎投手
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 三田松聖が決勝に進出した14年以来、6年ぶりの8強に進出。5回戦で打ち切られるため、勝ち切って夏を終えた。最速147キロ右腕・小西総一郎(3年)が7回7安打2失点で完投。10―2の7回2死一、二塁から最後の打者を一ゴロに打ち取ると、堪えていた気持ちが涙となってあふれ出た。

 「2年半いろんなことがあった。いろんな人に迷惑をかけたけど、最後は負けずに終われて、全員に恩返しできたと思ったら(涙が)こみあげてきた」

 グローブで顔を覆いながら岸部北斗捕手(3年)に背中を支えられマウンドへ。集まったナインの歓喜の渦にのまれた。

 実は背番号1をつけたのは今大会が初めてだった。

 「1年生の頃は授業で寝てしまったり、生活態度の面で怒られることがあった。チームがバラバラになった時もうまくまとめられなかった。でも、大西先生にたくさん指導してもらって、最後の夏はエースナンバーがもらえました」

 試合後もなかなか止まらない涙を拭いながら、何度も大西祐監督への感謝を口にした。新型コロナウイルス感染拡大による甲子園大会の中止で、チームの士気はどん底まで落ちた。しかし、その後、独自代替大会の開催が決まり、監督の「負けないことが自分たちにとっての甲子園だ」という言葉で奮い立った。

 「大西先生ともう野球ができないと思うと涙が出た。でも、負けない夏をプレゼントすることができた」

 心身共に大きく成長したエースはプロ志望届を提出する予定。お世話になったすべての人へ、これからも恩返しを続ける。

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