宮井勝成さん死去 駒大・太田元監督が悼む「追いつけ追い越せでやってきた」

[ 2020年8月7日 11:14 ]

宮井勝成さん
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 東都大学野球リーグで23年間にわたってライバルとして戦った駒大の元監督・太田誠さん(84)は中大元監督の宮井勝成氏(享年94)の死を悼んだ。

 駒大の現役時代に宮井さんはすでに中大の監督だった。太田さんが71年に駒大の監督に就任すると、優勝を目指し神宮球場でしのぎを削った。「昭和40年の後半から50年くらいかな。向こうは田村(政雄)や藤波(行雄)佐野(仙好)らいい選手がいてね。うちには中畑(清)二宮(至)平田(薫)らがいていい試合をやった。宮井さんは俺より10歳上だから、追いつけ追い越せ。宮井さんがいたからやってこれたんです」と当時を思い出しながら話した。

 昨年秋、試合後に神宮球場近くのレストランで会い「宮井さん、優勝だね」と声をかけると嬉しそうな笑顔を見せた。90歳を過ぎても元気いっぱいで「なんでそんなに顔色いいんですか?」と聞くと「この前2日間、宮崎でゴルフしてきたんだ」と答えたという。「びっくりしたよ。宮井さんを見てると、俺も年寄り臭くなっちゃいかんと思ったよ」と元気をもらう存在だった。王さんを擁し選抜大会を制し、中大でも大学野球選手権大会、神宮大会を制した宮井さん。「一時代を築いた人ですよ」と太田さんはしみじみと話した。

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2020年8月7日のニュース