流れを変えた中越・本田監督の勇気ある采配

[ 2020年8月7日 05:31 ]

新潟大会決勝   中越9―3日本文理 ( 2020年8月6日    エコスタ )

チームを優勝に導いた中越・本田監督
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 【和也スコープ】ここまで大きく流れが変わる試合も珍しい。分岐点は4回の中越の攻撃、2―3で迎えた1死満塁からスクイズで同点に追い付いた場面だ。満塁ではダブルプレーの危険性もあるためスクイズのサインは出しにくい。

 日本文理のバッテリーも想定外だったのだろう。虚をつかれミスが出て失点した。その動揺が投手のコントロール、捕手のリードにも影響したように見えた。本田監督の勇気ある采配が流れを引き寄せたと言える。

 中越打線は変化球に的を絞っていた。左打者も右打者も体の開きを抑えて、ボールを呼び込み、センターから逆方向にはじき返していた。日本文理のお株を奪うようなつながりのある攻撃だった。

 中越の先発・佐藤旦は序盤、日本文理の足を警戒するあまり、リズムをつかめなかった。しかしリードしてからは力みがなくなり、腕がよく振れていた。球速も終盤まで140キロ台半ばを記録しており「甲子園でも1勝、2勝できる」と思わせる内容だった。

 今年の大会はコロナ禍で各校とも練習量が少なかったが、多くの試合が予想以上のレベルだった。監督が自主練習中も選手とコミュニケーションを取り、しっかり管理していた成果だと思う。選手も甲子園という目標がなくなった中で腐らず最後まで頑張ってくれた。見ていてすがすがしい気持ちになった。(元新潟明訓監督、新潟医療福祉大総監督)

 ◆佐藤 和也(さとう・かずや)1956年(昭31)8月31日生まれ、長岡市出身の63歳。長岡、日体大で捕手。84年新潟明訓監督に就任し春夏8回甲子園に導く。13年新潟医療福祉大監督就任。今年から同大総監督。

 

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