智弁和歌山・小林樹 3者連続Kで“胴上げ投手” 最速152キロ、前日出した最速また1キロ更新

[ 2020年8月7日 05:30 ]

和歌山大会決勝   智弁和歌山10-1初芝橋本 ( 2020年8月6日    紀三井寺 )

<和歌山大会 智弁和歌山・初芝橋本>9回、5番手で登板して優勝を決め、ガッツポーズをする智弁和歌山・小林樹(撮影・坂田 高浩)
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 各都道府県高野連が開催する代替大会は6日、13大会計60試合が行われた。和歌山の決勝は、今秋ドラフト候補右腕である智弁和歌山・小林樹斗投手(たつと、3年)が9回を3者連続三振締めでV。自己最速152キロをマークし、プロ7球団のスカウトから絶賛の嵐が起きた。

 一番最後に出てきて、最もインパクトを残した。今秋のドラフト上位候補、智弁和歌山の小林樹は5番手で9回に登場して3者連続三振締め。前日出した最速をまた1キロ更新する152キロを叩き出した。12安打10得点の打線に負けない存在感だった。

 「1年からこの紀三井寺のマウンドで試合をさせてもらった。感謝の気持ちと、何が何でも勝とうと思ってマウンドに上がった」

 準決勝の反省を生かした。公立の日高に5安打された原因は、直球一本やりになったこと。決勝の初芝橋本戦は配球を変え、先頭打者にはスライダーのボールから入った。「反応がなかった」と次に直球で探って「合っていない」と見極め、続けて押して追い込む。最後はスプリットで空振り。2人目も同じ攻めで仕留めた。2死後は「最後だし、4番だったので」と真っ向勝負で空を切らせ、ゲームセットの声を聞いた。

 松洋中は軟式で、鳴り物入りで入学したわけではない。OBで元阪神、楽天、巨人捕手の中谷仁監督(41)の指導を守り、数いる好素材の1人から抜け出した。

 「配球や打者の反応の見方を教えてもらった。ピンチの時の打者の動きを見て、どう投げるかとか。1、2年はそんな野球観はなかったけど成長できた」

 冷静な攻めは決勝のマウンドに通ずる部分があった。学校から自宅まで1時間の電車通学。1本電車を逃せば1時間ほど帰宅が遅れても、自主練のメニューをやり切る向上心も成長を後押しした。尽誠学園(香川)と当たる17日の甲子園交流試合。聖地のスピードガンから目が離せない。 (倉世古 洋平)

 ◆小林 樹斗(こばやし・たつと)2003年(平15)1月16日生まれ、和歌山県日高郡出身の17歳。松原小3年から「松原少年野球クラブ」で野球を始め、松洋中では軟式野球部に所属。高1春からベンチ入りし、2年秋から背番号1。甲子園大会は1年夏、2年春夏に出場。最速152キロで持ち球はカーブ、スライダー、スプリット、チェンジアップ。50メートル6秒4、遠投110メートル。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。家族は両親と妹。

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