東海大相模3回まで無安打も終わってみればコールド勝ち プロ注目・山村が今大会1号

[ 2020年8月7日 22:28 ]

高校野球神奈川・3回戦   東海大相模7―0山手学院 ( 2020年8月7日    保土ケ谷 )

<山手学院・東海大相模>4回無死、先制ソロを放ち、ゆっくりとベースを1周する東海大相模・山村(右)=撮影・木村 揚輔
Photo By スポニチ

 17日の甲子園交流試合で大阪桐蔭と対戦する東海大相模は、プロ注目のスラッガー・山村崇嘉内野手(3年)の自身今大会1号となる中越え先制弾など10安打7得点で、7―0の7回コールド勝ち。4回戦に進出した。

 0―0の4回。第2打席の先頭打者、3番の山村が緊迫した展開を打ち破った。

 相手先発の大村が投じた初球のカットボールを軽く振り抜くと、打球はバックスクリーンへ一直線の先制ソロ。「相手の情報もなかったけど、(大村は)スライダーがよかったので変化球を打ててよかった。(そこまで無得点で)後ろの打者へつなぐつもりでした」と笑顔を見せた。

 初回の初打席は二飛。鵜沼、西川とプロ注目選手がそろう打線が、3回まで無安打無得点。先発投手の笠川も「ちょっと焦った」と言う緊張感の中、背番号6は、冷静に狙い球に反応した。

 終わってみれば、2試合連続のコールド勝ち。門馬敬治監督も「まあこういうこともある」と5回まで1―0の戦いを振り返ったが、その中で山村を称えた。「うちの基本は、センターに低いライナーを打つこと。コンパクトにシャープにということができていた。内容はよかった」。

 5、7回の第3、4打席は中飛も、ともに鋭い打球の大飛球。4打数1安打1打点も存在感は抜群だった。

 今大会は伝統の青の縦じまのユニホームではなく、白地に縦じまのユニホームで戦っている。指揮官は「25人ベンチ入りする大会のときは、いつも白地を使用している。(交流試合の)甲子園では青」と説明した。

 白の縦じまに身を包んだ主将は言った。「次の試合も、つなげる意識で戦いたい」。つなぐ意識のスラッガーが、聖地へ向けギアを上げ始めた。

続きを表示

2020年8月7日のニュース