熊本Gラークス 豪雨被災地でボランティア活動、自問自答の日々

[ 2020年8月7日 09:30 ]

 熊本県人吉市などが7月上旬の記録的豪雨で大きな被害を受けた。社会人野球の熊本ゴールデンラークスは災害が起こった直後から、球団を中心としたボランティア団体「ひばり隊」を結成。選手、スタッフらが被災地入りし、地域の町内会長らの支持を仰ぎ、きめ細かなボランティア活動を行っている。

 新型コロナウイルス感染拡大のため、ボランティアが県外から被災地に簡単に入れない状況で人手は不足している。球団の関係者で隊長の田中敏弘氏(50)は「熊本は熊本が助けないと。(浸水被害で)素足で入れる家は一軒もない。支援物資を取りに行けない人もいるし、配る人もいない」と語る。がれきの撤去や炊き出し、消毒作業。支援物資の集配も行っており、被災者のニーズを確認し、消毒液や乳幼児が体を洗うためのシャンプーなどを届けている。

 被災地域の少年野球チームからは指導も請われている。元楽天で現在、球団の走塁アドバイザーを務める島井寛仁氏(30)は子どもたちとともに汗を流す。「ユニホームなど野球道具を流されてしまった子もいる。練習の時は元気はありますが、どんな気持ちなのか計り知れない。どんな声掛けをしたらいいのか」と自問自答の日々を繰り返す。

 発生から約1カ月が経過したが深刻な人手不足もあり、いまだ復興は見えてこない。島井氏は「これから先、どの位(時間が)掛かるのか、分からないくらい酷い状態」と話す。球団は7月上旬のボランティア活動などを公式facebookに掲載しており、物資などの協力も受け付けている。(記者コラム・黒野 有人)

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