東洋大・佐藤都 ドラフト前日に3安打最終アピール「プロでは捕手一本で行きたい」

[ 2019年10月17日 05:30 ]

東都大学野球 第6週第1日   東洋大1―2国学院大 ( 2019年10月16日    神宮 )

<東洋大・国学院大>8回無死、右翼線に二塁打を放つ東洋大・佐藤都(撮影・郡司 修)
Photo By スポニチ

 1回戦3試合が行われた。勝ち点3で首位の中大は4番・牧秀悟内野手(3年)の決勝打で立正大に5―3と先勝。勝ち点2の国学院大も東洋大に2―1でサヨナラ勝ちした。17日に中大が勝ち、国学院大が敗れれば、04年秋以来15年ぶりの優勝が決まる。ドラフト会議で指名が予想される東洋大・佐藤都志也捕手(4年)は3安打を放ったが、勝利にはつながらなかった。

 左中間へ抜ける国学院大・高本の打球を、佐藤都はぼう然と見つめた。1―1の9回2死二塁からサヨナラ打を浴びた。自身は今季初の3安打も、勝利につながらず。主将兼捕手兼4番打者は「3本打つより、チャンスで打てなかったことが反省です」。1点を先制し、なお2死一、二塁で三邪飛に倒れたことが悔しかった。

 走攻守そろったドラフト上位候補として、17日運命の日を迎える。昨年リードした甲斐野(ソフトバンク)、上茶谷(DeNA)、梅津(中日)は各チームで投手陣の核となり始め「凄い刺激を受けています」と言う。

 今夏の日米大学野球など侍ジャパン大学日本代表では先発捕手を海野(東海大)に譲り、外野を守ることが多かった。だが、プロでは捕手一本を希望し「自分はキャッチャーでいきたい。僕レベルの外野はゴロゴロいる。信念を持ってやりたい」と言い切った。

 とはいえ、最優先はチームの勝利、という姿勢にブレはない。「時間が来れば(指名球団は)分かりますからね。今は目の前の一戦。試合に集中しています」。今春の完全優勝から一転、勝ち点1のまま最下位の危機すら残っている。4年間戦ってきた同期、後輩のためにも佐藤都は神宮でのプレーに没頭する。 (伊藤 幸男)

続きを表示

2019年10月17日のニュース