東邦・石川 1位3球団競合で中日が交渉権獲得!根尾との「中軸コンビ」期待

[ 2019年10月17日 17:23 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2019年10月17日 )

東邦の石川昂弥
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 プロ野球のドラフト会議は17日に東京都内で開催され、東邦の石川昂弥内野手(18)をオリックス、中日、ソフトバンクの3球団が1位で重複指名し、抽選の結果、中日が交渉権を獲得した。

 中日は前日のスカウト会議で1位指名を公言。「右の長打力ある打者。将来、根尾と石川2人で中軸を打てるようなチームにしていきたい」と期待を寄せていた。

 天性の飛距離が、無限の可能性を表している。高校通算55本塁打を誇る石川は「上のステージで、日本の野球を引っ張れるような選手になりたい」と意気込みを口にする。

 「東邦の石川」を全国に知らしめたのは今春選抜での活躍だった。2回戦・広陵戦で甲子園初本塁打を放つと、決勝の習志野戦では2本塁打を記録。最速144キロを誇る投手としても全5試合に先発し計40イニング5失点と能力の高さを見せつけ、平成最後の王者に導いた。もちろん、プロでは「打つ方が好き」と公言する、打者として勝負する。

 夏の愛知大会は2回戦で早々に敗退すると「ひたすら打つということをやってきた」と一心不乱に木製バットで練習に取り組んだ。高校日本代表でも全8試合で4番に座った。初戦のスペイン戦では同点適時打、パナマ戦では決勝3ランを放つなど24打数8安打の打率.333、1本塁打、9打点。各打者が木製バットの対応に苦しむ中、十分に存在感を発揮した。

 高校生投手の目玉は大船渡・佐々木と星稜・奥川だが、高校生野手では石川がトップの評価を受ける。勝負強い右の強打者は自信を持ってプロの門を叩く。

 ▼石川 昂弥(いしかわ・たかや)2001年(平13)6月22日生まれ、愛知県半田市出身の18歳。有脇小2年から野球を始め6年時にドラゴンズJr.に選出。亀崎中では知多ボーイズに所属し投手兼内野手。3年時にNOMOジャパンに選ばれ米国遠征に参加。東邦では1年春からベンチ入りし2年秋から3年春の選抜で背番号1。2、3年春に甲子園出場。1メートル85、87キロ。右投げ右打ち。

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2019年10月17日のニュース