オリ1位興南・宮城、700円のグラブからプロへ!つぎはぎだらけのユニホームも「笑って前を向こうと」

[ 2019年10月17日 21:14 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2019年10月17日 )

興南・宮城大弥投手
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 プロ野球ドラフト候補たちの知られざるエピソードを紹介する「ドラフト緊急生特番!お母さんありがとう」が17日、TBSで午後7時から3時間の生放送で放送され、オリックスから1位指名を受けた興南の宮城大弥投手(18)がVTR出演。ここまで支えてくれた家族へ感謝の気持ちと、プロでの夢を語った。

 宮城の野球人生は、常に“貧しさ”と隣り合わせだった。事故に遭って左腕が不自由になった父・亨さんはなかなか定職につけず、ギリギリの生活。白米とカレールーのみの“具なしカレー”が宮城家の定番料理だったという。

 野球をやりたいと言い出した時、買ってもらったのは700円のグラブ。それでも宮城は大喜びし、毎晩のように抱きしめて眠ったという。少年野球チームに入ると、ユニホームはすぐにボロボロに。買い替える余裕もなく、つぎはぎだらけで試合に臨んだ。それでも母・礼子さんは「ひどいのは6枚くらい重なってるから!」と笑い飛ばし、宮城も「自分でもちょっと動きづらかったし、重かった」と笑う。貧しくても決して卑屈にはならなかった。

 だが、そんな一家に世間の目は厳しかった。少年野球チームの遠征費などの支払いが遅れると、他の親から「まさか盗んだのではと陰口をたたかれるようになった」という。チームメイトにも経済事情が知れ渡ると「ぼろっちいユニホームのやつがいると恥ずかしい」とバカにされた。そんな生活に苦しみ「もう学校行きたくない」と両親に告げると、父は「野球やめるのか。学校行かないと野球できないだろ。お前は野球が上手だ。他の子はお金を持ってるかもしれないが、お前には野球のセンスがある」と励ました。

 この言葉に宮城は「笑って前を向こうと思いました」と心機一転。どんなにバカにされてもたくましく笑い飛ばし、大好きな野球を続けた。名門・興南に進み、1年夏、2年夏と2年連続で甲子園に出場。3年の夏は甲子園出場は逃したが、U18日本代表に選出され、父の言葉通りドラフト指名候補にまで駆け上がった。

 そして迎えた運命の日、たった12人しかいない堂々の1位指名。「だいぶ緊張しました」と安どの表情を浮かべ、「非常にうれしくて、またここから先がスタートなので頑張っていきたい。(夢は)息の長い選手になりたい。小さい子供たちに夢を与えられるような選手になりたいです」とプロへの決意を語った。

 厳しい生活の中、支えてくれた家族には「お金がなくとっても苦しい時期があったけど、文句ひとつ言わず自分が好きな野球をさせてくれてありがとう。今からが野球人としてスタートなので、プロに入ってたくさん恩返しをしたいと思ってます」と感謝の手紙を読み上げた。

 逆境の中でも前向きに野球と向き合い続けた経験と家族への思いを糧に、プロの世界でも飛躍する。

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