星稜・奥川はヤクルトが交渉権!智弁和歌山戦で衝撃の23K 目指すは「ハイブリッド型の先発投手」

[ 2019年10月17日 17:35 ]

星稜の奥川恭伸投手
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 プロ野球のドラフト会議は17日に東京都内で開催され、星稜の奥川恭伸投手(18)ヤクルト、阪神、巨人の3球団が重複指名。抽選の結果、ヤクルトが交渉権を獲得した。

 今夏の甲子園で星稜を準優勝に導いた最速154キロ右腕。3回戦の智弁和歌山戦では延長14回165球を投げ抜き、驚異の23奪三振を記録。林和成監督に「こんな子にはもう一生、巡り会えない」と言わしめた。

 飛躍的な成長を遂げた高校3年間だった。1年時に先発起用された秋季北信越大会決勝・日本航空石川戦で5回10安打7失点と乱れ0―10で敗戦。悔しさをバネに、冬場は体作りとフォーム固めをメインとしたメニューに徹底的に取り組んだ。その結果、春季石川大会決勝の同戦では4安打12奪三振で完封勝利。「悔しいという気持ちにその都度なって、そういう負けが次につながっていっていると思います」。敗戦や失敗を着実に力に変えた。

 高校日本代表の一員として出場したU18ワールドカップ(W杯)でもスーパーラウンド初戦のカナダ戦で7回無失点、18奪三振と圧巻の投球。だが「自分は皆さんが思っているようなすごい投手じゃない」が口癖だ。「投げるボールももちろんですが、例えばクイックが遅かったり。それってこれから先、致命傷になると思う。そういうことを考えるとまだまだ全然、戦えるレベルじゃない。即戦力といった評価をいただいたりしますが、全然そんなことはないと思います。完成度が高いとも言っていただきますが、全然高くないんです。自分から見れば、他の投手の方がそういうところは完全に上回っている」と謙虚に語る。

 「自分が投げている試合は絶対に負けたくない」と話すほど、負けず嫌いな一面も持つ。U18W杯でチームメイトとして戦った最速163キロ右腕・佐々木(大船渡)に対しては「直球が163キロって…。そういうところは頑張っても勝てないので勝とうとは思いません」と率直に語るが、「次のステージで野球をやって、引退した時に勝ちの数が一つでも多ければうれしい。やはり重視するのは勝ち星です。勝ち星を多く得るために、防御率とかが大事になってくると思う」と静かに対抗心を燃やす。
 
 理想の投手像は全ての球種でストライクが取れ、勝負どころでは剛球でねじ伏せる「ハイブリッド型の先発投手」。プロの舞台でも観客を沸かせる。

 ▼奥川 恭伸(おくがわ・やすのぶ)2001年4月16日生まれ、石川県かほく市出身の18歳。宇ノ気小2年から「宇ノ気ブルーサンダー」で野球を始め投手兼遊撃手。宇ノ気中では軟式野球部に所属し3年夏に全国大会優勝。星稜では1年春の北信越大会から背番号18でベンチ入りし2年春からエース。2年春から4季連続甲子園出場。50メートル走6秒5、遠投100メートル。握力は左右ともに65キロ。1メートル83、84キロ。右投げ右打ち。

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