明大・森下は広島が単独1位!大学No・1右腕、4年間で鍛えた変化球とメンタル自信

[ 2019年10月17日 17:29 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2019年10月17日 )

明大の森下暢仁
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 プロ野球のドラフト会議は17日に東京都内で開催され、広島が単独1位で明大の森下暢仁(22)を指名し、交渉権を獲得した。

 大学No・1の評価を受けている最速154キロ右腕は、即戦力として1年目から確実に勝ち星を挙げられる人材だ。特に秋のリーグ戦では終盤にも150キロ台をマークするなど、スタミナが落ちなくなってきた。大分商時代も志望届を出せば上位指名されると言われた逸材。悩んだ末に大学進学を選択した。

 下級生の頃は苦しんだが、4年になって一気に積み上げた練習が結実した。カーブの落差はさらに増し、打者をほんろう。「正直、3年生の時、ゆるい球は自信持って投げられてなかったんです。コントロールに自信なかった。チェンジアップもそう」と振り返る。「春からチェンジ、カーブうまく使えて真っ直ぐが生きてきた。春はそういう球が有効的だったので、日米でも投げられたと思います」と手応えを話すように、今夏に行われた日米大学野球では開幕投手を務め、5回2安打無失点9Kで米国打線を圧倒するほどの成長を遂げた

 明大ではエースで主将。「プロに行きたい思いで4年間やってきて、春秋は絶対に結果を残さなきゃいけないというモチベーションもあった。結果を残さないと周りはついてこない。そういう意味では自分自身も変わった」と精神面での成長も実感した。心身ともに成長を遂げた森下は4年春のリーグ戦を5季ぶり優勝に導き、全日本大学野球選手権では38年ぶりとなる優勝を成し遂げMVPを獲得した。

 高校時代は遊撃手も務め、打力も非凡なセンスがある。当時からドラフト上位候補に名を連ねた。「高校からでも上位と言われたけど、大学から堂々と1位で行ければ。高校時代の僕は絶対にプロに行きたい!という感じだったけれど、その時に善波監督と当時4年生だった(坂本)誠志郎さん(現阪神)と柳さん(現中日)が来られて。誠志郎さんは“4年間やってきて、自分がプロに行った同級生に比べて劣っていると思う部分はない。良い経験もたくさんできる”と。柳さんも含め、先輩方の言葉が一番の決め手でした。今は大学に来て本当に良かったと思っています」と力強い言葉に大学を経たことでの自信をにじませる。

 ついにプロへの第一歩を踏み出した。憧れ続けた大舞台でも、4年間の経験を発揮する。

 ▼森下 暢仁(もりした・まさと)1997年(平9)8月25日生まれ、大分県出身の22歳。小3から野球を始め、大東中軟式野球部では投手兼遊撃手で全国大会出場。大分商に進学し、1年夏に甲子園出場。2年秋からエースで3年夏は大分大会準優勝。侍ジャパンU―18代表入り。明大では1年春からリーグ戦に登板し、37試合15勝9敗、防御率2・61(9月28日時点)。2、3年時に大学日本代表入り。1㍍80、76㌔。右投げ右打ち。

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