高校野球未経験の異色左腕、名古屋大初のプロ野球選手へ!最速120キロから急成長

[ 2019年10月17日 22:49 ]

プロ野球ドラフト会議 ( 2019年10月17日 )

中日1位の指名を受けはにかむ名古屋大・松田
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 「野球に就職する」と退路を断って進路をプロ一本に絞った願いは空まで届いた。名古屋大の松田亘哲は地元中日の育成1位指名を聞くと、ハッピーオーラ満開の笑顔で喜びを口にした。

 「自分も愛知出身で、小さい頃から(中日を)応援させていただいていたので、大変光栄に思っています」

 黒縁メガネがトレードマークの最速148キロ左腕は、異色すぎる経歴を持つ。旧帝大の名古屋大というだけでも出色の存在だが、高校時代はバレー部で硬式野球は大学から始めた。入学当初は最速120キロ。どれだけ成長できるか未知数な中で、練習以外にも名古屋市内の整骨院でトレーニングを積むなど、プロ入りへわずかな光を追いかけた。今秋のリーグ戦では登板全3試合で完投勝利(1完封)。急激な成長曲線を描き「できるだけの援助はするから」と全面バックアップしてくれた両親との約束の地へたどり着いた。名古屋大からのプロ入りとなれば史上初で、旧帝大からは東大、京大に次いで3校目。高校野球未経験も前代未聞の快挙だ。

 松田はイベントに通い詰めるほどの人気アイドルグループ「日向坂46」の渡邉美穂の大ファンでもある。そのことを書いた9月1日付スポニチ本紙大阪版の記事が渡邉の目にも留まり、9月14日の名古屋での個別握手会でついに“認知”された。「曲を聴いたり、頑張っている姿を見ていると、本当に元気をもらえるんです」。渡邉に負けじと、これからは自分の投球でファンに元気や希望を与える番だ。

 「体が小さいから」と一度は諦めた野球。大学入学から3年半で最高峰の舞台に手を掛けた。「自分がそんなことを言える立場ではないかもしれませんが、野球を諦めた人がもう一度野球を頑張ってみようと思ってくれればうれしいです」。バレー部で鍛えた体のバネと、酷使されていない肩肘を備えた松田の伸びしろは無限大。与田監督からも「育成から支配下になれるよう頑張ってほしい。地元選手の活躍は地元ファンも期待している」とメッセージを送られた。「(同じ愛知出身のソフトバンク)千賀投手のように、はい上がっていければと思っています」。待ちに待った、走り出す瞬間は訪れた。プロの世界で誰よりも高く跳ぶ。

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