阪神ドラ1・佐藤輝「本当は内野やってみたい」 矢野監督に胸の内明かす 大山と定位置争いも?

[ 2020年10月28日 05:30 ]

<近大・佐藤指名あいさつ> 交渉権確定の用紙には矢野監督からの「一途一心」の文字が書かれていた(撮影・大森 寛明)
Photo By スポニチ

 阪神は27日、ドラフト1位指名した近大・佐藤輝明外野手(21)への指名あいさつを東大阪市内の同大で行った。4球団競合の末にクジを引き当てた矢野燿大監督(51)は「40(本塁打)・40(盗塁)を狙ってほしい」とNPB初の偉業を期待。さらに現役時代に対戦した松井秀喜氏との対戦を引き合いに「ゴジラ級」の活躍を願った。

 【矢野監督と佐藤輝のテレビ共同インタビュー】
 ――一夜明けて
 佐藤「周りの方々からのメッセージとかもいっぱい来ましたし、でも昨日は僕はぐっすり眠れました」
 矢野「スケールがちゃうなあ」

 ――初対面、矢野監督はどんな印象を
 矢野「鳴尾浜で見たことはありましたので。今日見ても体も大きいですし、スケールの大きさというのも直接会っても感じますね」

 ――佐藤は矢野監督の印象は
 佐藤「カッコイイですね」(場内笑い)

 ――プロの実感は湧いてきているか
 佐藤「まだ大学の試合も残っていますけど、それに向けてしっかり準備をしていこうと思います」

 ――守備位置は
 矢野「現状、大山がサードでいますし、僕の中でははめやすいというところでは、佐藤君は外野もやっていたということなので、外野でやってもらいたいというチームの事情もありますけど。先ほど本人からも本当は内野をやってみたいという話を聞けたので、またチーム内の競争が激しくなる部分もありますし。またチーム事情で外野をお願いするというのも監督の立場としてあるかなと思うんですけど、でもその思いはしっかりもって内野にも挑戦してもらえたらいいと思いますし。打つだけの選手ではないと思うので」

 ――監督の言葉を聞いて、どう貢献していきたい
 佐藤「守備にしてもそうですけど、いろんな形で活躍できるような選手になりたいです」

 ――監督から、阪神ファンはどんなファン
 矢野「もう熱いですし。もちろん甲子園でも今年はいろんな事情があってあれですけど。逆にヤジもね、飛んでくるというね、本当に気持ちの熱いタイガースファンなので。今僕がドラフトで佐藤君を当てたときから、タイガースファンの人の夢はどんどん広がっていってると思うのでね。その夢をファンの人と一緒に追いかけていきたいですね」

 ――地元のチームに指名されて家族からは
 佐藤「弟が特にめちゃくちゃ阪神ファンなので、すごい喜んでいました」

 ――弟は見に来てくれそうか
 佐藤「そうですね。見にきてほしいです」

 ――甲子園はどんな印象
 佐藤「大学に入ってから甲子園で何試合かさせてもらったこともありますし。すごいきれいな球場で、これがプロの球場かという感じですね」

 ――甲子園には小さい時から来ていた
 佐藤「そうですね。小学校の頃はよく見に行きましたね」

 ――監督が選手としてプレーしていた時
 佐藤「そうです、はい」

 ――どんな印象
 矢野「無理に言わんでいいよ」
 佐藤「キャッチャーで扇の要なんで、そういうリードとかすごいなという印象があります」

 ――だそうです、監督
 矢野「それなりにね、僕も頑張りましたから(笑い)」

 ――佐藤の受け答えの様子は
 矢野「しゃべってみてますます僕も魅力感じてますし、球団としても全部というか全員でバックアップしていきますし。話せたからこそまた魅力が増えていっているような感じです」

 ――阪神で目指したい選手
 佐藤「やっぱり近大の先輩の糸井さんには、走攻守そろってる選手なんで、いろいろ聞いて吸収できたらいいかなと思ってます」

 ――今は特に何を聞きたい
 佐藤「やっぱり体の鍛え方というか、すごいそこから走攻守のプレーっていうのができてると思うんで。その体をどうやってつくってるのかというのは知りたいです」

 ――監督はどの選手を参考にしてほしい
 矢野「それぞれいいところありますし。大山も今年ホームラン王争いしてますし、まあ(大山)悠輔と佐藤くんがチーム内でホームラン王争いというのはみんな期待するところですし。それとはまた別に、佐藤くんしかできない魅力というのがある選手だと思ってるんで。誰かを追いかけるというよりは追いかけられるような、そういう選手になってもらいたいです」

 ――どんな選手になってほしい
 矢野「まあその話もしたんですけど、本当に子供たちもファンも本当に夢を持てる選手だと思うので、ホームラン打つのは当たり前。でも違うプレーでも、全力疾走でも球に対する執念でも佐藤くんの魅力っていうのは出てくると思うので、本当にそういうところで、一緒に夢を追いかけていきたいなと思います」

 (その後佐藤はペン記者との取材に対応)
 ――4万5000人の大観衆の前でプレー経験は
 「2年の時に神宮で、高校JAPAN対大学JAPANのときは満員だったと思うんですけど。でもその時でも自分を失わずに集中できてたんで、その時は。また甲子園でやったらまた変わるかは分からないですけど。まあ大丈夫かなと思います」

続きを表示

この記事のフォト

2020年10月28日のニュース