これも佐藤輝効果? 阪神 ラッキー連発で決勝点 負ければ優勝完全消滅で、またも踏みとどまった

[ 2020年10月28日 05:30 ]

セ・リーグ   阪神4-1中日 ( 2020年10月27日    甲子園 )

<神・中22>  8回 2死三塁 糸原の適時内野安打で生還した近本は、笑顔でナインとエアタッチ  (撮影・成瀬 徹)  
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 阪神は27日の中日戦で相手のミスにつけ込んで4―1で勝利した。1―1の8回、投手・福の2失策でもらった2死二、三塁の好機で近本光司外野手(25)が右翼手・滝野がグラブに当てながら取り損ねる2点三塁打。前日に4分の1の抽選で引き当てた「佐藤輝効果」が残っていたのか、ラッキー連発で、優勝完全消滅を3試合連続で食い止めた。

 アウトも覚悟した。近本の力ない飛球に、右翼・滝野が懸命のスライディングキャッチを試みる。「落ちろ!」。グラブに当てながらも捕球できず、思わぬ形で転がり込んだ決勝2点打。全力疾走で三塁を陥れると、ガッツポーズと満面の笑みで喜びを表現した。

 「2アウトだったので、タイミングだけ合わせて、何とかなれと思って思いっきり振った」

 積極打法が奏功した。1―1の8回2死二、三塁。福が投じた初球カーブに、フルスイングで応じた。当たりは完璧ではなかったが、気持ちで負けなかった。強い思いが、虎に幸運をもたらした。

 「最近、自分の中で捉えている打席でも、正面でアウトが多かったので、芯じゃなくてもいいのかなと。振り抜くことが大事だと思った。打てたというよりは点になって勝てたのが一番うれしい」

 伏線はあった。1死から木浪のゴロを処理したビシエドからの送球を、ベースカバーに入った投手の福が落球した。続く坂本の投前犠打を、福が今度は一塁へ悪送球し1死二、三塁をもらった。相手の連続失策が呼んだ決勝点。だが、これだけでは終わらなかった。

 なおも2死三塁から、糸原のライナーは福のグラブをはじいた。ダメ押しとも言える4点目。7回までは福谷の前に1点に抑えられていたが、終盤に“福”が舞い込んだ。

 “佐藤輝効果”と言っていい。前日のドラフト会議では4球団競合の末、矢野監督が交渉権を引き当てた。虎党を感激させた余韻が漂う一夜明け。ドラフト会場で手にした幸運は、舞台を甲子園に移しても健在だった。

 負ければ優勝が完全消滅する崖っぷちの中、3試合連続で食い止めた。相手の拙守が絡んでの勝利に矢野監督は「ラッキーな形ですけど…」と苦笑いを浮かべたが、右翼スタンドは勝利に沸いた。残り11試合。当たりクジをきっかけに、最後の意地を見せる。(長谷川 凡記)

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