阪神ドラ1・佐藤輝よ NPB初の「40発40盗塁」目指せ! 矢野監督が“ゴジラ級”の大暴れ期待

[ 2020年10月28日 05:30 ]

<近大・佐藤指名あいさつ> 指名あいさつを終え、並んでガッツポーズを決める矢野監督(右)と近大・佐藤(撮影・大森 寛明)
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 阪神は27日、ドラフト1位指名した近大・佐藤輝明外野手(21)への指名あいさつを東大阪市内の同大で行った。4球団競合の末にクジを引き当てた矢野燿大監督(51)は「40(本塁打)・40(盗塁)を狙ってほしい」とNPB初の偉業を期待。さらに現役時代に対戦した松井秀喜氏との対戦を引き合いに「ゴジラ級」の活躍を願った。

 金の卵を自身の手で引き当ててから一夜明け。早速の対面を控えた心境を「よく寝れなかった。昨日から今日までずっと興奮が続いている感じ」と明かした矢野監督は、指名あいさつを終えてさらにほれ込んだ様子だった。

 「野球を楽しむ。そこを佐藤君も同じような考えを持ってくれているので、いろんな話ができてすごく楽しい時間になった。ホームラン王は狙うべき未来予想図に入っていると思うけど、僕の中ではトリプルスリーのさらに上の『フォーティー・フォーティー(40本塁打・40盗塁)』も狙ってほしい。誰も追いつかない所までいってもらえたら」

 50メートル走6秒0。類いまれなる身体能力は、早くも虎党に夢を抱かせる。今秋リーグ戦でも10試合で3盗塁。シーズン140試合に換算すれば42盗塁となり、実現を期待せずにはいられない。

 本拠地となる甲子園は左打者には不利とされる浜風が吹く。その攻略に関しても、あの強打者との現役時代の対戦を例に出して太鼓判を押した。

 「すごい浜風が強い試合の中で、ピッチャー井川だった。2ストライク追い込んで高めで勝負いった打球を松井秀喜さんに浜風をものともせず放り込まれたときに、『この浜風で放り込むか』って印象が今でも残っている。佐藤君も、その打球に負けないようなバッターになっていく可能性を持っている選手」

 佐藤輝もまた、指揮官からの激アツメッセージにうなずいた。「左バッターに不利な風ですけど、それに負けない打球を打ちたい」。大リーグ時代を、リアルタイムで見た世代。「引っ張った打球がすごく強くて。メジャーでもホームランを打てるような選手なんで。そういうスケールの大きい選手になれたら良いかなと思います」。日米通算507本塁打を放った“ゴジラ級”の大暴れで、歴史に名を刻んでみせる。

 「(40本塁打・40盗塁は)今のままではもちろん無理だと思う。コーチの方々だったり、先輩の選手とかからいろいろ吸収して、できる選手になりたい。(監督の期待に)応えられるように頑張ります」

 現状に満足しない姿勢がまた頼もしい。猛虎の大砲候補は決意に満ちた表情で、輝かしい未来を見据えた。(阪井 日向)

 《メジャーでも達成者4人》シーズン40本塁打&40盗塁の「40・40」はNPBでの達成者はなく、過去最も近づいたのが87年秋山幸二(西)の43本塁打、38盗塁だった。メジャーでも達成者は06年のアルフォンソ・ソリアーノ(ナショナルズ)まで4人しかいない。また、松井秀喜が巨人時代に阪神戦で打った通算50本塁打のうち、甲子園弾は25本。方向別内訳は右(右中)方向が最多の12本、次いで中方向の9本、左(左中)方向は4本だった。

 ◆佐藤 輝明(さとう・てるあき)1999年(平11)3月13日生まれ、兵庫県出身の21歳。小1から「甲東ブルーサンダース」で野球を始め、甲陵中では軟式野球部に所属。仁川学院では高校通算20本塁打で甲子園出場はなし。近大では1年春からリーグ戦に出場し2年春秋、3年春にベストナイン、2年秋と4年秋にはMVPを獲得。今秋は10試合で打率・257、3本塁打、11打点。1メートル87、94キロ。右投げ左打ち。

 《愛称は「テル」希望》ドラフト指名から一夜明け、読売テレビの情報番組「朝生ワイドす・またん!」(月~金曜・前5時50分)のスポーツコーナーに初めてスタジオ生出演した。早朝の出演だったが「今日はちゃんと起きれました」と緊張する様子もなく、運命の一日を振り返った。同3位では同姓である上武大・佐藤蓮が指名されたことから、話題は呼び名に発展。「“てるあき”なので“てる”。ずっとそれで来てるんで、それで呼んでいただければ」と虎党へ呼びかけた。

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