東尾修氏 リリーフ陣の頑張り大きい西武、先発陣が試合作れば逆転CS進出ある

[ 2020年10月28日 22:54 ]

パ・リーグ   西武4―3楽天 ( 2020年10月28日    メットライフD )

<西・楽>最後を締めた増田(左)は岡田とハイタッチ(撮影・尾崎 有希)
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 【東尾修 視点】西武は9連戦の最初の2試合を、いずれも1点差で勝利した。リリーフ陣の頑張りが大きい。そのリリーフ陣も万全ではない。この日の楽天戦でも2点差の9回に登板した増田が先頭の小郷にソロ本塁打を浴びた。シーズン終盤を迎えて疲れはあるだろう。ましてコロナ禍で移動にも気を使って変則日程も強いられてきた。

 それでも増田を使わないで負けたら悔いが残る。残り11試合、9回のマウンドに立ち続けて、守護神として踏ん張ってもらいたい。

 今季の西武が1点差ゲームに強いのは、中継ぎの頑張りのおかげだ。昨季までの打線の援護はない。チーム打率もリーグ下位に低迷している。宮川、森脇、平良はここまで40試合以上、僅差の苦しいところで使われ、成長した。その経験は終盤に生かせる。9連戦は厳しいが、すべてホームで戦えるのも有利だ。あとはこの日の浜屋のように先発陣が5、6回まで試合を作れば逆転でのCS進出のチャンスは十分ある。

 正直言って西武もロッテも楽天も、今はどこも元気がない。その中で西武が勝ち抜けるには、木村が2回に放ったような勢いを付ける一発が必要だ。9月、10月いずれも打率1割台と不振の山川だが、相手はやはり豪快な一発が怖い。投手に気を使わせるだけでも打席を与える意味はある。増田同様にチームを支えてきた主力。使わないで負けたら悔いが残る選手だ。(スポニチ本紙評論家)

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2020年10月28日のニュース