広島・九里は覚醒した! 自身初の4連勝で8勝目 10月防御率は0.58 「森下に負けないように」

[ 2020年10月28日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2-0ヤクルト ( 2020年10月27日    マツダスタジアム )

<広・ヤ21>勝利し笑顔で引き揚げる九里(中央) (撮影・奥 調)
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 広島・九里亜蓮投手(29)が27日のヤクルト戦で自己最多に並ぶ10三振を奪い7回2/3を無失点で8勝目を挙げた。先発での自身4連勝は初めて。今季は、あと2試合の登板が見込まれ、初の2桁勝利に望みをつないだ。チームは6度目の零封勝ちで5年連続ヤクルト戦のシーズン勝ち越しを決めた。

 百点満点でしか満足できないのは、九里が一皮むけた証である。2―0の8回2死三塁から連続四球で球数は128球となり、塹江への継投が告げられた。被安打3、17年4月16日阪神戦以来、2度目の10奪三振で無失点。数字的にも十分に先発の仕事を果たしながら、頭の中は反省でいっぱいだった。

 「前の試合も回の途中で代わった。投げ切れなくて悔しい」

 前回20日の阪神戦は完封目前の9回1死から3連打を浴び降板。この日は7回終了時点で109球ながら佐々岡監督に「行きます」と直訴しただけに、余計に悔しさが募った。

 大瀬良、野村がともに戦線離脱。9月下旬から先発陣では最年長となった責任感が自身の背中を押す。この日を含め10月は4戦3勝無敗で防御率0・58とし同僚の森下らと月間MVPを争う。「いま(チームで)一番勝っているのは(9勝の)森下。そこに負けないように頑張ります」。好調の裏には、先輩としての意地があった。

 好成績につながる、2つのテーマがある。まずは「回の先頭打者を抑えること」。過去2試合はいずれも出塁を許さず、この日も8回の1度だけでリズムを生んだ。2つ目は「ゾーンに投げ切ること」。投手に四球を与えて突如崩れる姿は、もう過去のことだ。

 「悪いときは、際どいところを狙って最後に甘く入る。今は、しっかりと勝負した中で投げ切れている」

 残り11試合となったが、中6日で回れば2度の先発が見込まれる。全てで勝ち星を挙げれば17年の9勝を上回り、初の2桁勝利に手が届く。

 「あまり意識しない。最少失点で試合をつくっていけば(2桁が)見えてくると思う」

 投球回は112回2/3となり自身初のシーズン規定投球回到達まで7回1/3。防御率は3・04でリーグ5位に再登場した。佐々岡監督からは「本当にいい投球が続いている。攻める投球ができている」と評価された。シーズン最終盤。来季につながる大黒柱への階段を駆け上がっていく。 (河合 洋介)

 《月間MVPの有力候補》九里が7回2/3を無失点。10月は4試合に先発し3勝無敗、計31回を投げ自責2で防御率0・58とし自身初の月間MVP受賞の可能性を残した。他では中日・大野が3戦3勝、計24回無失点で防御率0・00。広島・森下は4試合先発し3勝負けなし、計29回で自責1で同0・31。ライバル2人はともに今月あと1試合登板することが濃厚で、結果が待たれる。

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